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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

タカネの花

2008年07月01日
東川
6月26日、登山道整備に使用する資材の運搬を兼ねて、裾合平から間宮岳~旭岳のコースの巡視に出かけました。
6月10日に関係機関の方々(上川支庁・東川町・東川町監視員)との合同現地調査時には、雪渓に覆われ登山道が分かり難かった裾合平も木道が出ていて夏山の雰囲気でした。
その裾合平は、チングルマやエゾコザクラの大群落が有名ですが、お花の開花はまだ少し先のようです。枯葉色の裾合平を後にして中岳分岐に向かうと、歩道脇にとてもかわいい花が咲いていました。


ヤナギ科の植物で高山の礫地に生育するエゾタカネヤナギです。高山植物の人気ランキングをつけるとしたら、上位に入ることはないかなと思われる地味な色目の花ですが、咲き始めたばかりと思われるエゾタカネヤナギの花は瑞々しく、朝日が花穂一つ一つの間に差し込みとても綺麗で、このコースを歩かれる方に今一番お勧めしたい花です。
お勧めと言えば、裾合平から見る旭岳方面の通称「白鳥の雪渓」も、シェイプアップに成功し今がベスト体型ではないでしょうか?裾合平と愛山渓の分岐周辺から見た形が一番白鳥らしいかなと思います。


裾合平分岐付近から見た白鳥の雪渓。今にも飛び立ちそう。



ところでこの日は、旭岳登山口~旭岳~北鎮岳~裾合平のコースで北海道高等学校登山選手権が行われており、80名ほどの高校生と山の中ですれ違いました。詳しい活動内容はわかりませんが、登山部などに所属する高校生達が学校対抗で登山の知識や技術を競うようです。すれ違う高校生はみな元気に挨拶を交わしてくれました。皆さんの目に大雪山はどう映ったのでしょうか。