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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

待ちに待った・・・

2009年12月18日
東川
 どうした事でしょう、天候が悪いのが当り前な12月の旭岳ですが、ここ3週連続で金曜日が素晴らしい天候に恵まれています。という事はたまたま私も金曜日に旭岳に行っていることになりますが・・・。そしてはかったように週末が悪天。昨年と同じパターンが今年も続かなければよいのですが。

 上川地方も今週に入りようやく積雪が増えてきたため、続々とスキー場がオープンしているようです。知らない方もひょっとしたらいるかもしれませんが、実はここ旭岳もスキーコースとしても利用され、冬でもロープウェイが営業しているのです。積雪量でいえば他のスキー場にひけを取らない場所ですが、何といってもここは国立公園の特別地域。植物の保護などの理由で、スキーコースオープンには積雪量の規定があり、本日18日にその調査が行われました。
 積雪量をはかるためのゾンデ棒(雪崩に際に埋まった人間を見つけるための棒)を何箇所かに刺して調査します。が、冬の旭岳は風の特に強い場所。降る雪も軽いため、まとまった雪が降らなかった今年はなかなか積雪が一定量に達しておらず、雪の早かった昨年に比べて10日ほど遅い積雪量調査となりました。


場所によっては積雪計があるので、そこで積雪量を確認。写真は旧天女ヶ原駅付近。ここが一番深く、積雪計は2mを指していました。

今日もきれいに見えました、旭岳。このような日に当たれば多少雪が悪くても大満足ですね。看板も立てられコース準備は万全といったところでした。

 調査の結果、積雪量は問題なし。めでたく翌日(19日)からコースオープンとなります。雪の質はさらさらパウダーで文句なしの素晴らしい雪です。心待ちにしていた方、真冬の旭岳を楽しんでください。
 ただ、ロープウェイのアナウンスでも触れていますが、スキーコース以外の滑走は雪崩の危険性があるため、滑走が禁止されておりますので必ず守ってください。また、コース外にはハイマツなどの高山植物がこの時期は出ている場所も多いので滑走により植物を傷つけないためにも、コース外滑走はしないようお願いします。


スキーコース全景(中級者向けBコース)。このような視界の良い日はなかなかありません。視界不良時はコースを外れると遭難の可能性も高いため、十分に注意してください。