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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

(お知らせ)天人峡羽衣の滝遊歩道、通行止め継続しています

2011年04月27日
東川
 例年になく雪解けの早かったここ東川町でしたが、まだまだ大雪の山々にはたっぷりと雪が残り、これからの大型連休中は山スキーやスノーシューハイキングなどを考えている方も多いと思います。山麓付近は徐々に雪解けも進んでいますが、まだまだ標高の高い所では冬山という心構えが必要かと思われます。

 さて、登山目的でなくのんびり散策をしながら落差270m(北海道NO.1です!)を誇る羽衣の滝を眺められ、夏~秋は観光客で賑わう天人峡羽衣の滝遊歩道ですが、冬期間は雪崩の多発地帯であり遊歩道を閉鎖している事は以前にもお知らせしたとおりです。
 天人峡地区にも連休中は多くの方が訪れる事から、遊歩道の状況確認を北海道(上川総合振興局)、東川町担当者とともに行ってきました。
例年雪解け時期は落石や落枝などにより危険な状態になっている事が多く、ここ数年は念入りに危険箇所の確認を行った上での散策路の開放としています。


これは昨年(平成22年)の作業の様子ですが、法面から落ちて遊歩道をふさいでいた落枝を関係者で除去している所です。昨年は雪解けも遅かったこともあり、一般開通が出来たのは5月下旬でした。

そしてこちらが現在の様子。(4月25日撮影)
雪崩多発箇所ではすっかり道を雪がふさいでしまっており、通行は非常に危険です。

 雪解けの早い年は連休前に開通できた時もありましたが、今年は残雪も多く、雪が溶けている所も斜面の不安定な状態が解消されるまではこのまま遊歩道の閉鎖を継続する事になりました。

 夏~秋には散策路として気軽に歩けるこの場所ですが、周囲は峡谷となっており大雨の後などはがけ崩れも多発する箇所です。また、雪解け時期はヒグマが遊歩道上でも目撃される事もあります。くれぐれも通行に関しては管理者の指示に従っていただけるようお願いします。


遊歩道入口にはこのようにバリケードなどで通行禁止としています。安全が確保されるまでもうしばらくお待ちください。