北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺国立公園があります。
枯れハンゴンソウとオホーツク海
9月の3連休が過ぎ、8月のお盆休み以降人も自然もフル稼働していた知床半島に、ようやく秋の気配が漂い始めました。
観光やマス釣りの皆さんでにぎやかだったウトロの町は、少し人通りが減りました。
連日連夜、知床五湖や岩尾別温泉付近に現れたヒグマも、徐々に目撃頻度が下がってきました。
フレペの滝の遊歩道を歩いてみれば、盛夏にはハンゴンソウとワラビが大繁茂していたジャングルが、今やすっかり枯れ尾花。秋空にひょろひょろと立ち枯れを残すのみです。
……なんて秋の予感はちらほらすれども「いやあ、もうすっかり秋ですねえ」としみじみするには程遠い残暑が続いています。暑い!連日27~28℃とまだまだ思いっきり夏ですよこれは!
例年であれば、9月も半ばを過ぎれば山は色づき始めるはずですが、今年は未だ青々とした夏山です。この調子であれば知床の紅葉真っ盛りは、丁度タイミング良く10月2週目の三連休に当たるかもしれませんね。夏・ハイシーズンの知床は熱くにぎやかでもちろん楽しいですが、すこし落ち着いた秋・紅葉の知床をゆるり堪能するのもオススメです。
紅葉の知床連山を知床五湖より望む(2011年)