ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2012年11月15日

2件の記事があります。

2012年11月15日ルサフィールドハウス閉館

知床国立公園 羅臼 菅原 弘貴

季節もうつろい、羅臼も冬らしくなって来ました。
羅臼岳の頂上付近はすっかり雪に覆われ、冬の装いです。
冬鳥であるオオワシの姿もちらほらと観察されるようになりました。
いよいよこれから知床の長い冬が始まるといった感じです。

冬期にともない、ルサフィールドハウスが11月1日~1月31日までしばしの閉館です。


今季の役目を終えたヒグマの剥製

ルサフィールドハウス関係者の方々、お疲れ様でした。


ルサフィールドハウス

ルサフィールドハウスは夏場、知床の自然や
海と陸の生態系のつながりなどを伝えています。
館内には、ヒグマ、キタキツネ、野鳥の剥製も展示してあり、
見応え十分です。

また、ルサフィールドハウスでは主に知床半島先端部を利用する方々への
自然情報提供や利用のルールなどのレクチャーも行っています。
知床半島先端部は、険しい地形のため
トレッキングには大変な危険を伴います。
ヒグマ対策はもちろんこと、
体力、判断力、高い登山技術が必要不可欠です。
そんな場所だからこそ、レクチャーや
自然情報の収集が必要になります。

ルサフィールドハウスは知床半島先端部に挑む
トレッカーのための施設であると言えます。
知床半島先端部に行かれる方は、
是非ルサフィールドハウスにお立ち寄りください。

今年もたくさんの方がルサフィールドハウスに訪れてくださいました。
来年2月からルサフィールドハウスは、再び開館いたします。
冬期は、流氷に加え、オオワシやオジロワシ、
アザラシ類などの知床を代表する野生動物が姿を見せてくれます。

冬期も羅臼の自然を是非ご堪能いただければと思います。

知床世界遺産ルサフィールドハウス
http://shiretoko-whc.jp/rfh/


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2012年11月15日いさり火がやってきた

知床国立公園 ウトロ 伊藤典子

夜が明るい。


網走沖に、イカ釣り漁船の灯りが灯っています。約40年ぶりに操業した昨年に続いてのことです。

『スルメイカを追ってイカ釣り船が集結。市史の記録によると1965年が最後。北大大学院桜井泰憲教授(海洋生態学)によると、斜里・網走沖は76年以来、この季節は水温が低い状態が続いていたが、昨年から水温が上昇し、暖流に乗って道東海域からイカがくるようになった。「ただ今後も続くかはわからない」』※北海道新聞2011/10/19 P23(オホーツク版)一部抜粋

昼間でも、海に目を向けると、多くの漁船。夜も昼も漁をしているのでしょうか。そして、なぜ海に目を向けるのかというと、11月に入り、海岸線の巡視に力を入れているからです。それは、鳥インフルエンザの早期発見や、漂着する可能性のある場所において、衰弱や死亡した鳥類の有無を確認するためです。
この日の異常は無し。


堤防の上にはウミウにゴメ達。漁船からのおこぼれを狙っているのでしょうか。
オホーツク海での漁の許可期間は12月31日まで。波の状態がよければ、漁の灯りを楽しむことができます。

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