北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺国立公園があります。
オシンコシンの滝は、知床半島・ウトロ側の海岸にある落差80m・幅30m、目の前はオホーツク海という豪快なロケーションを誇り、国道334号線がすぐ近くを通っているので、ウトロに向かう車窓からも見ることができます。国道脇に駐車場があるのですが、盛夏の混雑時は観光バス・一般車両・歩行者が入り乱れ、駐車場内で車がすれ違えない、出られない等の問題が起きていました。
これらを解消するため、「一般国道334号斜里~ウトロ間路線連絡会議 パーキング推進グループ」が検討を重ねてきた「混んでもスムーズに出入りできる駐車マーキングに変更する」というのが今回の作業。つまり「もっと使いやすいように、駐車スペースの白線を引き直す」というものです。
白線の形にマスキングし、ペンキを塗っていく
今回のこの作業は地域協働でやりましょう!という呼びかけのもと、国・地方自治体・地域住民各方面から、総勢十数名の方々がオシンコシンの滝駐車場へ集いました。
さあ早速取りかかろう!しかしここで問題発生。前日まで降り続いた雨で路面が濡れています。路面が濡れていては諸々の作業に支障があるため「乾くまで待ちましょうか……」いきなり中断か、と思われたところへ「うち、ガスバーナーあるから焼いて乾かそう!ちょっと取ってくっから!」という申し出が地域住民の方から飛び出し「ご家庭に眠るアイテムまで総動員……これが地域協働の強みか!」と感心することしきりです。
専門業者さながらにガスバーナーで路面を乾かす様子
そんなわけで完成した、新・オシンコシンの滝駐車場。駐めやすく出しやすく、かつ車両同士が余裕を持ってすれ違えるよう、工夫されています。はたしてその効果のほどは?ちょっと先ですが、来年の夏、また沢山の人々が訪れた際に判明します。
できあがり