ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2012年11月30日

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2012年11月30日オシンコシンの滝駐車場改良完成

知床国立公園 ウトロ 高橋 優太

 この夏も観光客の皆さんで大にぎわいだったオシンコシンの滝。すっかりオフシーズンで人影もなく、雪が降る前のこのチャンスを見計らって、駐車場で作業をおこないました。

 オシンコシンの滝は、知床半島・ウトロ側の海岸にある落差80m・幅30m、目の前はオホーツク海という豪快なロケーションを誇り、国道334号線がすぐ近くを通っているので、ウトロに向かう車窓からも見ることができます。国道脇に駐車場があるのですが、盛夏の混雑時は観光バス・一般車両・歩行者が入り乱れ、駐車場内で車がすれ違えない、出られない等の問題が起きていました。

 これらを解消するため、「一般国道334号斜里~ウトロ間路線連絡会議 パーキング推進グループ」が検討を重ねてきた「混んでもスムーズに出入りできる駐車マーキングに変更する」というのが今回の作業。つまり「もっと使いやすいように、駐車スペースの白線を引き直す」というものです。


白線の形にマスキングし、ペンキを塗っていく


 今回のこの作業は地域協働でやりましょう!という呼びかけのもと、国・地方自治体・地域住民各方面から、総勢十数名の方々がオシンコシンの滝駐車場へ集いました。

 さあ早速取りかかろう!しかしここで問題発生。前日まで降り続いた雨で路面が濡れています。路面が濡れていては諸々の作業に支障があるため「乾くまで待ちましょうか……」いきなり中断か、と思われたところへ「うち、ガスバーナーあるから焼いて乾かそう!ちょっと取ってくっから!」という申し出が地域住民の方から飛び出し「ご家庭に眠るアイテムまで総動員……これが地域協働の強みか!」と感心することしきりです。


専門業者さながらにガスバーナーで路面を乾かす様子

 そんなわけで完成した、新・オシンコシンの滝駐車場。駐めやすく出しやすく、かつ車両同士が余裕を持ってすれ違えるよう、工夫されています。はたしてその効果のほどは?ちょっと先ですが、来年の夏、また沢山の人々が訪れた際に判明します。


できあがり

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