北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
1件の記事があります。
待ちに待った真冬の使者がやっと来ました。
流氷です。
今年は2月2日に知床ウトロに接岸、遙かアムール川から長い旅をしてきた流氷が知床に到着しました。
知床は北半球で流氷が接岸する南限になっています。知床半島が流氷をキャッチするので、知床国立公園の入口にあるウトロは、流氷が溜まりやすく陸上から見やすいのです。
かつては海が覆われることから漁の期間を短くする厄介者とされてきましたが、知床の海を豊かにしてくれる、とても大事な仕組みを担っています。
豊富な栄養分を含んだ流氷は、春に溶けることで大量の植物プランクトンを発生させ、動物プランクトンの増殖を通じて、魚類やそれを食べる海棲哺乳類や海鳥と多くの生きものを育む生態系の基点となります。そうして育まれたサケ科魚類が秋には川を遡上し、ヒグマや大型猛禽類の食料となり、糞としてその栄養は森へと運ばれて行きます。
世界自然遺産に認められた知床の価値、流氷から育まれる命のドラマがここから始まります。
ページ先頭へ↑
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺国立公園があります。
待ちに待った真冬の使者がやっと来ました。
流氷です。
プユニ岬から望む流氷
今年は2月2日に知床ウトロに接岸、遙かアムール川から長い旅をしてきた流氷が知床に到着しました。
知床は北半球で流氷が接岸する南限になっています。知床半島が流氷をキャッチするので、知床国立公園の入口にあるウトロは、流氷が溜まりやすく陸上から見やすいのです。
港の中にもびっしりの流氷
かつては海が覆われることから漁の期間を短くする厄介者とされてきましたが、知床の海を豊かにしてくれる、とても大事な仕組みを担っています。
豊富な栄養分を含んだ流氷は、春に溶けることで大量の植物プランクトンを発生させ、動物プランクトンの増殖を通じて、魚類やそれを食べる海棲哺乳類や海鳥と多くの生きものを育む生態系の基点となります。そうして育まれたサケ科魚類が秋には川を遡上し、ヒグマや大型猛禽類の食料となり、糞としてその栄養は森へと運ばれて行きます。
世界自然遺産に認められた知床の価値、流氷から育まれる命のドラマがここから始まります。
北の国から一足先にやって来ていたオオワシ「オレも待ってたぜ!」