2017年5月24日
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2017年05月24日森のこみち
阿寒摩周国立公園 阿寒湖 北川 栄司
阿寒湖畔エコミュージアムセンター周辺の遊歩道のうち、「森のこみち」と呼ばれる裏山の尾根を通る1㎞程度のコースがあります。
「森のこみち」
昨年相次いで北海道に上陸した台風の影響で、多くの巨木が遊歩道上に倒れました。緊急対策で倒木を玉切りにし通行できるようにしていましたが、人手が足りず遊歩道沿いに玉切りした丸太や枝が野積みのまま、冬を迎えました。
「遊歩道沿いの玉切り丸太」
しかし雪が解けてくると、「丸太や枝で圧迫感があるし、人工的な切り口の丸太が多く転がっているのは見苦しいのでは?」との事から、利用される方が増える花の季節前に、エコミュージアムセンター職員とパークボランティア、環境省職員で後片付けとなりました。
「総勢6人の後片付け隊」
4月から一緒に働いている末永アクティブレンジャーも、チェーンソー教育を修了し早速活躍です。
「小径木の玉切り」
丸太が重いうえに、からまった山ぶどうの蔓がイライラさせます。
「ぶどうの蔓と丸太(片付け前)」
残念ながら小さなチェーンソーでは玉切りできない大物は残りましたが、大部分の野積みの山は、何とか道から外れた場所に片付けることができました。
「片付け後」
遊歩道沿いでは既に、ヒメイチゲやコミヤマカタバミ、エゾオオサクラソウ(白色も)、ニリンソウやオオバナノエンレイソウ等も咲き始めていました。
「遊歩道沿いの花々」
ボッケ遊歩道を訪れる際は、「湖のこみち」だけではなく「森のこみち」も散策すると、また違った花を楽しめるかもしれませんよ。
山の新緑が暖かな陽射しに輝いて、時まさに春!たまに暑くてTシャツ短パンになる日がある知床国立公園・ウトロの高橋です。Tシャツ短パンと言えば、もはや夏と言っても過言ではないでしょう。そして夏と言えば......そう、「山」ですね!!!
羅臼岳はまだ残雪豊富ですが、四捨五入すればおおむね夏山です
というわけで夏山シーズン到来に先立ち、知床半島最高峰・羅臼岳に続く登山道の準備をしてきました。羅臼岳の登山道はウトロ側、羅臼側にそれぞれ1つずつあり、今回はそのウトロ側、岩尾別登山口での作業です。
岩尾別登山口に建つ羅臼岳登山者たちのベースキャンプ、木下小屋
登山口には、情報掲示板が設置されています。冬になると雪に埋もれてしまうため、壊れないよう毎年秋に
解体し、春を迎えて夏山シーズンが始まる今時分に組み立てる、というのが慣例になっています。
Before → After
登山道関係者(環境省、林野庁、北海道、地元山岳ガイド、山小屋管理者等々)らが集まり、協力して作業をおこないました。
掲示板は重厚かつ頑強な金属製で、屋根などは持ち上げるのに大人4、5人がかりの代物ですが、毎年多くの方々が参加してくださるおかげでサクサク組み立てられていきます。
サクサク組み立てられていく様子
ここにヒグマの出没状況や雪渓や危険箇所の状況など、登山道の最新情報が貼り出されます。羅臼岳に登られる方は入山前にぜひともチェックしてください!