2017年7月11日
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2017年07月11日礼文でもAR写真展はじまってます!
利尻礼文サロベツ国立公園 小笠原涼太
こんにちは!礼文担当アクティブレンジャーの小笠原です。
全国的にとても暑い日々が続いています。北海道も30℃越えが多くなってきた今日この頃。
皆様、如何お過ごしでしょうか?
稚内そして礼文島では、今でも気温は20℃周辺をうろうろ。いまいちぱっとしない天気が続いており、
ジメジメした空気に覆われ、町中でもよくガスが掛かります。
暑いと思うことは殆ど無く、熱中症とは無縁の世界です。
※7月4日の晴れた日の礼文島にて。利尻島との間の海がすっぽり雲で覆われました。
まさに雲海。自分には初めての景色です。
さて、今回は礼文島で行われているAR写真展についてご紹介いたします。
私が担当している礼文でも、7月から香深フェリーターミナルにて写真の展示を始めました。
礼文では香深フェリーターミナル1階喫煙所横で今月末まで展示をしております。
もしも礼文に行かれたら、是非お立ち寄りください!!
※設置中の様子。頭を捻って、どうやったら上手く飾れるかを試行錯誤しながらの設置となりました。途中、偶然礼文に立ち寄った利尻島のパークボランティアさんが、手伝ってくれました。
AR写真展について、詳しく知りたい方は下記ウェブサイトをご覧下さい。
<http://hokkaido.env.go.jp/to_2017/29.html>
礼文島の夏は、エゾカンゾウをはじめ多くの花を咲かせており、町花であるレブンウスユキソウも間もなくシーズンを迎えます。春とはまた違った姿を、夏の礼文島は見せています。
7月を迎え、知床にもじんわりと汗をかく季節が訪れました。観光客も次第に多くなり、羅臼ビジターセンターには連日観光バスがやってきます。(7月から9月の夏期期間、羅臼ビジターセンターでは通常休館日である月曜日も開館しております。是非、足を運んでみてください。)
ヒグマも活発に活動しているようで、沖ではシャチやミンククジラも見られており、野生動物の姿を間近で見ようと来られる方も沢山います。そんな方々からよくこの様な声を聞きます。
「痩せていて可愛そう。食べ物がないんだね。」
誰に向けてかけられている声かというと・・・
そう、北海道では野良猫よりも見かける生き物、ご存知キタキツネです。多くの方が思い浮かべるキタキツネは、この写真の様な毛がふさふさした状態ではないでしょうか。しかし、これは冬の姿。今の時期はというと・・・
こんな感じです。確かに冬の姿と比べると毛が抜け落ち、尻尾もほっそりとしているため、飢えに苦しんでいるように見えてしまいます。ですが、キツネは犬の仲間。夏になれば毛が抜け落ちるのです。見た目は可愛そうに見えてしまうかもしれませんが、じっくり観察していると、彼らはとても快適に過ごしておりますよ。
この時期になると食べ物欲しさに近づいてくる「おねだりキツネ」をいつもより見かけるようになります。キタキツネは警戒心が強い生き物ですが、一度安全だと分かると大胆な行動に出るものもおります。人に慣れてしまうと車にも近づくようになり、思わぬ事故につながる恐れがありますので、不用意に食べ物を与えて事故の危険性を高めることがないよう、ご配慮ください。
※もちろん、ヒグマには絶対に食べ物を与えないでください。
ーおまけ-
眠そうなキタキツネ(秋)