2018年11月28日
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2018年11月28日エゾシカ料理教室
知床国立公園 ウトロ 笠井 憲子
しれとこ住民講座第2回として「エゾシカ料理教室」を開催しました。
「エゾシカ肉をもっと身近に!」をテーマに釧路のフレンチレストラン「イオマンテ」の舟﨑シェフを講師にお迎えしました。
エゾシカの挽肉を持ち、説明をするシェフ。
メニューは「エゾシカ肉のメンチカツバーガー」と斜里産にんじんを使用した「にんじんケーキ」です。17名の参加者の皆さんと楽しく料理をしました。
メンチカツの材料
メンチカツの作り方
左上 / タマネギを炒め
右上 / エゾシカの挽肉と炒めたタマネギ、生クリームや香辛料を入れ混ぜます。
生クリームは脂肪分の少ないシカ肉をジューシーにするために加えます。
左下 / 成形して冷やします。
右下 / 小麦粉、卵液、パン粉を付け油で揚げます。
にんじんケーキの作り方
左上 / 卵を角が立つまで泡立てる。同時ににんじんをすり下ろす。
右上 / 泡立てた卵と小麦粉、にんじん、香辛料を混ぜる。
左下 / 型に入れる。
右下 / オーブンで焼いて、できあがり。
メンチカツバーガーになり、おいしくできあがりました。
知床の生態系の一部であるエゾシカですが、増えすぎたことで様々な影響を森の生態系に与えています。
環境省や関係行政機関ではエゾシカの捕獲事業を行っておりますが、そのエゾシカを有効活用し、皆さんにおいしく食べて頂くために料理教室を開催しました。ただ取るだけでなく、その先を目指した講座です。
今回使用したシカ肉はエゾシカの捕獲事業で捕獲されたエゾシカを受け入れ、養鹿し、食肉にしている業者さんから購入したものを使用しています。
おいしく調理するコツをシェフからたくさん聞くことができ、参加者の皆さんも大満足でした。
「エゾシカ肉をもっと身近に!」なったでしょうか。
今回使用したエゾシカ肉の購入先はこちら↓
知床エゾシカファーム
家庭でもエゾシカ肉のメンチカツを作ってみようと思います。
こんにちは、東川の渡邉です。
待ちに待った季節がやってきたと喜んだ束の間、町中の雪は溶けてしまいました。
真っ白い稜線と出迎えてくれるような強風、数日分の衣食住が入った重たいザック、目もくらむラッセル、その先に見える巨大なピーク。そこに至るまでの苦行を何よりのご褒美として享受したいと切望する毎日ですが、もう少し時間がかかりそうです。早く雪がしっかり積もり、春まで長~く雪山を楽しませてもらいたいですね。
さて、大雪山国立公園では5年ぶりにパークボランティア(以下:PV)を募集し、今回なんと60名を越える応募がありました!たくさんのご応募を頂き、ありがとうございました。
私たちも想定外の人数で、募集定員の関係上、役員の皆さんと書類選考会議を行い、厳正なる審査の結果、36名を新たなに8期生としてお迎えすることになり、11月17日(土)に養成研修会を行いました。
研修会では、「大雪山国立公園の概要」、「PV制度の概要」、「大雪山の成り立ち」、「一般利用者対応」について学び、皆さんやる気に満ちた様子で熱心に受講されていました。
「一般利用者対応」では、NPO法人大雪山自然学校 小沼秀樹講師をお招きし、登山道外に出ている人を見かけたら?外国人への対応は?話しかけ方のコツなど、PVとして腕章をつけて山に行ったときに想定しうる具体例について実体験を交えてお話していただき、参考になりました。
現地では知識・経験豊かな先輩PVが優しく教えてくれるので、新規会員の皆さん、徐々に活動に慣れていってくださいね。
↑「一般利用者対応」のワークショップにて。和気あいあいとたくさんの意見が出ました。
また、2月2・3日の冬期研修会では、「PVのための自然解説マニュアル」を掘り下げて、今回できなかった大雪山の植物や外来種についての研修も行いますので、是非参加をお願いします。
グリーンシーズン―。尾根の途中で立ち止まると、心地よい風が火照った体を冷まし、すぐ近くの樹林の中から野鳥のさえずりが聞こえます。あぁ~なんて良い声だ・・・今年もあの景色を見に行きたい、お花たちに会いに行きたい・・・さぁもう一息がんばろう―。そういう場面や、行くたびに励まされる場所が皆さんにもあるでしょうし、それらを守りたい、守るために何かしたい、と新しくPVになられた36名の皆さん。
100年後、その先もずっと美しい大雪山であるために、楽しみながらPV活動を続けてくださいね。(私も志しは同じです!)
大雪山のパークボランティアは124名となりました。パワーアップした皆様のご活躍を期待しております!