ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2019年11月

7件の記事があります。

2019年11月28日アクティブ・レンジャー写真展~愛おしき北の生きものたち~開催中!

支笏洞爺国立公園 當山真貴子

みなさん、こんにちは。支笏湖ARの當山です。

 

さて、現在、11/2()より支笏湖ビジターセンターで、

「アクティブ・レンジャー写真展~愛おしき北の生きものたち~」を開催中です!

            写真展の様子&オリジナル栞

 

写真展を通して、自然環境への関心と理解を深め、アクティブ・レンジャーや

希少種保護増殖等専門員の活動を知っていただけると幸いです(^^)

11/24()までの予定でしたが、12/4()まで延長中なので、是非、お立ち寄り下さい☆

※アンケートに回答いただけるとオリジナルのしおりをプレゼント☆

※次の開催地は、モンベル大雪ひがしかわ店です!

 

詳細はこちら↓↓

http://hokkaido.env.go.jp/to_2019/post_169.html

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2019年11月28日支笏洞爺国立公園指定70周年記念 野鳥と冬芽の観察会♪

支笏洞爺国立公園 當山真貴子

紅葉シーズンを終え、すっかり葉を落とした木々が目立ち、時々、雪が舞う季節となった支笏湖。

みなさんは、いかがお過ごしでしょうか。

 

さて、先日(11/9)、「支笏洞爺国立公園指定70周年記念 野鳥と冬芽の観察会」を開催しました。

※参加者:10名(4070代)

                   観察会の様子

 

パークボランティアから冬芽の解説を聞いていると、

木々の間をちょこちょこと飛び回る野鳥を発見!

野鳥の正体は「ゴジュウカラ」でした♪

ゴジュウカラは、上面が青灰色で嘴の基部から目の横に黒色のラインがあり、

腹部が白色の野鳥です。スズメくらいの大きさで、頭部を下に向けたまま、

木の幹を歩いて下りることができるのは、本種だけに見られる特徴です。

 

他には、キノコのムキタケや、モフモフのキタコブシの冬芽、エゾリス等が食べたであろうマツの実、

橙色の地衣類(ダイダイゴケ)等を観察することができました。

※写真をクリックすると大きくなります。

 

時折、雪が舞い、寒い中での観察会となりましたが、参加者の方々はパークボランティアの解説を

聞きながら、質問し合い、終始和やかな観察会となりました (^^)

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2019年11月28日冬の始まり

大雪山国立公園 忠鉢伸一

9月より上川自然保護官事務所に新しく配属となった忠鉢と申します。

札幌生まれですが、12年ほど前から大雪山の麓に住み始め今に至ります。

これからアクティブレンジャーとして大雪山の素晴らしさを発信していこうと思います。

先日黒岳スキー場がOPENしたので状況を確認しに行ってきました。

黒岳は5合目まではロープウェイ、7合目まではリフトに乗って上ることができます。

スキー場になっているのはこの5合目~7合目のリフトの区間。

標高が高く北側の斜面ということもあり、雪の質が良いです。

そしてなんといっても眺めが素晴らしい!深緑の季節も紅葉も綺麗ですが、

個人的には大雪山は雪がある時期が一番好きです。

天気も良かったのでシーズン初めの雪を楽しみに来ている

スキーヤー、スノーボーダーが各地から集まっていました。

今シーズンもいよいよ始まった感じです。

ゲレンデからは北大雪の山々

標高約1520mからの展望です。

黒岳スキー場は前半1月5日まで営業した後1月31日まで整備運休し、

2月からまた営業再開する見通しです。

ロープウェイ、リフトは風の影響を受けやすいので、確認してから来るのをおすすめします。

天気のいい日ならスノーシューをはいて散策したり、展望台からの眺めを楽しんだり、

滑らない人でも楽しみ方はたくさんあります。

5合目黒岳駅にはレンタルコーナーもあるので、冬しか行けない場所や

冬しか見られない景色を是非楽しんで欲しいです。

本格的な冬はまだまだこれからですが、大雪山国立公園の冬の楽しみ方を

提案、発信していけたらと思います。

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2019年11月18日鳥インフルエンザ糞便採取調査 ウトナイ湖

苫小牧 大久保 智子

こんにちは、野生生物課の大久保です。

ウトナイ湖で休息していた渡り鳥もだいぶ旅立っていきました。

渡り鳥の往来があると心配なのは野鳥の鳥インフルエンザの発生です。

日本における高病原性鳥インフルエンザの発生要因は、渡り鳥等の野鳥によりウイルスが運搬されていると考えられます。その理由として、渡り鳥が飛来する10月から5月の間の発生であることや、野鳥の糞や死亡個体から原因ウイルスが検出されること、発生のたびに新しいウイルスが大陸から国内へ持ち込まれていることから、渡り鳥による持ち込みであると推測されています。

高病原性の鳥インフルエンザは、伝染力が強く家きん産業に及ぼす影響が大きいため、毎年渡り鳥の時期には警戒しています。

鳥インフルエンザの感染の拡大を防ぐために、野鳥の異常の監視やウイルス保有状況の調査を行いウイルスの国内の発生を早期発見することが重要になっています。そこでウトナイ湖でも毎年、渡り鳥の飛来の時期に、糞便を採取しウイルスの保有状況の調査を実施しています。今年も10月24日に糞便調査を行い、検査したところ陰性でした。ひとまず安心です。

 

       採便の様子                  採水の様子

鳥インフルエンザウイルスは、野鳥を観察する程度の接し方では、ヒトに感染しませんが、死亡または衰弱した野鳥やその排泄物に直接触れると危険性が高まるので触らないでください。

野鳥にむやみに近付きすぎず冬鳥の観察を楽しんでください。

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2019年11月18日海ワシ類の越冬調査が始まりました!

知床国立公園 白石海弥

10月下旬から一層冷え込み、木枯らしが吹いているウトロ。

初雪も降り、羅臼への横断道路も通行止め、いよいよ長い冬がはじまりました。

そんな冬と一緒にやってくるのがオオワシ・オジロワシたち。彼らは越冬のためロシアから渡ってきます。

11月からウトロと羅臼、知床国立公園にある二つの自然保護官事務所で毎週、ワシ類のカウント調査を行っています。

この調査は知床半島において、傷病などによる個体の早期発見や、長期にわたり分布情報を蓄積し、渡来数や性年齢の変動から環境変化を把握するために行われています。

また、知床世界自然遺産のモニタリング項目にもなっている大切な調査の一つです。

調査に必要な持ち物はこちら☟

 

       記録表               双眼鏡と望遠鏡(フィールドスコープ)

    鳥インフルエンザ対策キット

あと大事なのは暖かい服装と見つけるぞというやる気と根気。

調査は2人以上一組になり、ラインセンサス(直接観察)法でカウントしていきます。

 

進行方向に対して右側と左側、それぞれ担当を決めて、飛んでいるもしくは木にとまっているオオワシ・オジロワシを探していきます。

   

見通しの良い場所や特にワシ類が集まりやすい場所では、車を停めて一定時間、双眼鏡で探します。本日の気温は4度。冷たい風と「何をやっているんだこの人たちは...」というドライバーの冷たい視線に耐え、ただひたすらに探します。

見つけたら、先ずはオオワシかオジロワシか、成鳥か幼鳥かを識別します。成鳥は羽根の色や体型により、すぐにオオワシとオジロワシの見分けがつきますが、幼鳥は見慣れていないとなかなか分かりづらいです。

識別したら次は記録を行います。飛んでいたらその飛行ルートを、エサを食べていたらそのエサが何かも記録していきます。

今回の調査で確認できたのは、オオワシ10羽、オジロワシ7羽の計17羽。

オオワシ・オジロワシが本格的にやってくるのはもう少し先。1月になって流氷が来ればもっとたくさんのワシたちを確認できます。毎年のことではありますがやはりワクワクしますね!

夏とは全く違う顔を見せてくれる冬の知床。楽しみです。

いた!どこだ!!?

ここだ!!!

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2019年11月12日携帯トイレ普及への取り組み(1)

大雪山国立公園 岩城大洋

 

皆さん、こんにちは。

上川自然保護官事務所の岩城です。

すっかり木々の葉っぱは落ち葉となり、

上川町はビビットの秋色からモノクロの冬色へコントラストを変えています。

これからながーい冬がやって来ますね。

「あーー嫌だなー」と思う人もいれば、「いつ滑りに行こう」と待ち望んでいた人もいると思います。

私は、冬の寒さがあまり得意ではありません。でも今年は、去年以上、雪の上で過ごす時間を増し寒さに慣れっこになれればと思います。毎年おなじことを言ってるような・・・。

さて、今回は携帯トイレ普及に関するお話です。

大雪山国立公園では、携帯トイレ普及のための取り組みを行っています。

私は2016年に上川自然保護官事務所に着任しました。それから3年半が経過しましたが、

携帯トイレ事情は随分と変化してきています。

今年度もっとも変化したのは、登山者が携帯トイレを入手しやすい環境になったことです。

大雪山国立公園層雲峡温泉地区は、黒岳ロープウェイがあり、黒岳への登山、また大雪山を縦走する

登山者の拠点となっていることから多くの登山者が訪れます。

 

                層雲峡温泉

 

しかしながら、今年の6月中旬まで携帯トイレの販売を行っていたのは、黒岳ロープウェイと

層雲峡ビジターセンターの2箇所しかありませんでした。

携帯トイレをさらに普及させるには、2箇所では足りません。そこで販売者を増やすための

取り組みを行うこととしました。

登山者が、早朝でも夜遅くにでも入手できる場所に携帯トイレを置いてもらうことが

普及にはもっとも効果的であることは言うまでもありません。

そこで、5月中旬に層雲峡温泉にあるセイコーマート上川層雲峡店に相談することに。

話はトントン拍子に進み、セイコーマート旭川地区事務所の担当者と打合せをする機会ができました。

担当者の方が、携帯トイレの普及に非常に理解がある方で、交渉の結果、

5月下旬には携帯トイレの販売について前向きに検討してくれることになりました。

その後、さらなる交渉を行い、6月上旬には、セイコーマート上川層雲峡店のほか、

東川店(東川町)、うえだ上士幌店(上士幌町)屈足店(くったり)(新得町)

4店で携帯トイレの取扱いをしていただける運びとなりました。

そして、624日より、各店舗で販売を開始、現在に至っています。

 

      10月下旬のセイコーマート上川層雲峡店の様子

 

層雲峡温泉では、登山者が携帯トイレを求めやすい環境をある程度作ることができました。

大雪山はとてもスケールが大きい山岳地域です。夏は短く冬は長いことから登山が

可能な期間は僅かしかありません。常設トイレを新たに整備するには、利用者数が少ないこと、

また、山岳地域での維持管理には膨大な費用が掛かることなどから難しい状況です。

このことから、携帯トイレの普及を大雪山国立公園では推進しています。

(現在常設トイレは黒岳石室、白雲岳避難小屋、忠別岳避難小屋、ヒサゴ沼避難小屋、

カミホロカメットク山避難小屋あります。※登山口のトイレは含まず)

 

      南沼野営指定地に設置されている携帯トイレブース

 

現在、携帯トイレブースは、美瑛富士避難小屋に1基、南沼野営指定地に2基、

旭岳姿見に1基、ニペソツ前天狗に1基設置されています。徐々に携帯トイレブースの数は

増えてきており、携帯トイレが利用しやすい環境が整ってきています。

美しく雄大な大雪山にしかない自然を守っていくためにも、登山をされる方々は忘れずに

ザックの中に携帯トイレを。

もし、携帯トイレを忘れてきてしまっても、層雲峡温泉の各店舗でお求めくださいね。

今回の日記はここまで。

 

 

次回は、今年度、秋の紅葉期に初めて取り組んだ、大雪山赤岳と

大雪高原温泉沼めぐり登山コースに設置した携帯トイレテントブースについて紹介します。

お楽しみに。

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2019年11月07日特定外来生物防除・オオハンゴンソウ その後

大雪山国立公園 上士幌 上村 哲也

 今年、東大雪地域で抜き取ったオオハンゴンソウの数は1,026本でした。

 花を付けた個体を根塊ごと掘りとる方法で駆除しました。要した活動時間は17時間35分、活動日数は14日でした。大雪山国立公園の東大雪地域の中で最も大きい生育地は、国道273号線の三国峠に近い道路脇です。757本を駆除、8日の13時間余りを費やしました。

 既往文献を探したところ、「特定外来生物オオハンゴンソウの管理方法 ー引き抜きの有効性の検討ー」(大澤・赤坂 2009)を見つけました。「複数年にわたり、可能な限り根を残さないように引き抜き続けることで、オオハンゴンソウを根絶できる可能性がある」という記述があり、心強く感じます。

 駆除活動で根塊を取り残すと茎や葉が再発生することが知られており、室内実験により、根塊は生重量2.4gの場合に50%の確率で再発生することが確かめられたそうです。大きさにすると太さ2.1cm、長さ2.1cmに相当するということで、もし野外でもこの大きさなら、見逃すことはないように思えます。

 さらに、野外に調査区を設けて実験したところ、「オオハンゴンソウを地下部から引き抜き続けた結果、2 年間で開花茎の数は、もとの5%未満にまで減少した。」ともあります。これほど目に見える成果に出逢えるのならやりがいを感じます。

 しかし、この後が大切です。「引き抜き開始から3 年目にあたる2007 年には、それまで殆ど見られなかった未開花茎が、観察初年度(2005 年)の開花茎数とほぼ同数観察された。

 つまり、土の中に眠っていた種子が発芽し始めたというのです。「開花茎が見られる場所では、たとえ全ての開花茎を除去したとしても、数年間はシードバンク由来の実生が発生してくることが予想される。」なかなかの手強い相手に腰を据えた活動が必要です。

 今年は、ほかの業務と併せて立ち寄った際に2時間前後を充てて駆除を繰り返したので日数は多くなってしまいました。最終日が10月7日でしたから、大雪山の環境では結実期に入りかねません。来年以降は、集中して駆除にあたり9月中には終えたいところです。大きな生育地でも3日に収めたいところです。反対に僅かな生育地でも時間をおいて2度目の確認が欠かせません。

 また今後、未開花茎の駆除も必要になるかもしれません。花に頼らず、茎や葉だけで同定できる目を養わなくてはなりません。

 今年、開花茎を抜き切れたことで生育数と生育場所が把握でき、活動の日数や時間も業務の中に収められると分かりました。長い年数はかかるでしょうが地域根絶を目標にできると確信しています。

活躍した道具たち

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