ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2020年2月

12件の記事があります。

2020年02月07日「湿原すごろく」みんなで作ってふりかえろう!

利尻礼文サロベツ国立公園 稚内 青山留美子

今年度もサロベツでは、子どもパークレンジャーの活動を6月から毎月1回実施し、

先月125日の活動を持って、今年度の活動全7回を終了しました。

最後は、今までの6回をふりかえる活動にしました。

まずは写真で活動をふりかえると、

「あれした」「これした」「こうだった」など、言葉が飛び交います。

手帳のメモを見返す子や当日の資料がカバンから出てきた子もいました。

しっかり記憶に残っている様子を見聞きし、とても嬉しくなりました。

一通りふりかえった後からが本番です。

このふりかえりをゲームにした「湿原すごろく」を完成させるべく、まずは、子どもたちに各マスの絵を描いてもらいました。

お題は「スタート」「泥炭は燃えるか?」「木道にゴミを捨てた」などなど11枚あります。

どんな絵を描いたらいいのか悩みそうですが、子どもたちはスラスラどんどん描いていきます。時間が余りそうだったので、より色を塗ってもらうなどしたので、とても良い仕上がりになりました。

出来た絵を含めてすごろくをサロベツ湿原センター内に設置し、早速ゲーム開始です!

各マスには、今年行った活動に関係するクイズや指令、活動に参加していた子が得をする「何マス進む」もあります。

そして、クイズに答えたり、声真似などの指令に挑戦すると、"1Wet(ウェット)"がもらえます。"Wetland"から取りました。

ゴール後、このWetをいっぱい持っている子が、「湿原にいっぱい関わった大賞」になるというすごろくです!

早くあがればいい訳ではないため、普通なら「何マス戻る」は嫌ですが、このすごろくではWetを貯めるチャンス到来で喜んで戻ります!

もちろん、もらえるだけでなく、Wet没収もあります。

クイズに間違えたら"1Wet"没収、湿原でやって欲しくない「ゴミを捨てる」「木道から降りる」などのマスでは"2Wet"没収されます。

進んでは戻るを繰り返し、なかなかゴールできない子が、Wetをたんまり貯めてゴールする時は、みんなで一喜一憂し、とても盛り上がりました。

終わった直後「もう一回やりたい!」という声が聞こえ、用意してきた大人たちはみんなとても嬉しくなりました。

また、スタートの絵はエゾカンゾウが1本だけでしたが、ゴールの絵は湿原に咲くお花がたくさん描かれていました。「湿原すごろく」の意図をわかっていたような、にくい演出がされていて、子どもたちの感性に脱帽です。

最後は、世界湿地の日のポスターにサロベツの生き物を付け足し、記念写真を撮りました。

1年間使ってきた手帳と共に写る子もいて、何かが伝わっていたのかな~と感じた最終回でした。

1年間お疲れ様でした。

またサロベツ湿原で会いましょう!!

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2020年02月05日最後はみんなで~アクティブ・レンジャー写真展2019閉幕~

利尻礼文サロベツ国立公園 稚内 青山留美子

今年度で3回目の開催となった「アクティブ・レンジャー写真展~北の愛おしき生き物たち~」、皆様ご覧いただけたでしょうか?

昨年6月に羽幌と礼文からスタートし、各地を巡回、年が明けて122日の札幌市地下歩行空間チカホでの開催を終え、全13会場での写真展を無事に終了することができました!

この写真展は、環境省 北海道地方環境事務所に所属する、アクティブ・レンジャー(以下AR)と希少種保護増殖等専門員併せて全12名で、企画の相談から、準備、開催までを分担しながら行ってきました。

写真は、私たちが業務の際に撮影したもので、活動場所の風景と生き物の写真2枚をそれぞれが選びました。

この写真展を通じて北海道の自然の魅力や環境省やARの仕事を知ってもらい、自然環境保護への理解を深めてもらうことを目的としています。

そのため、写真だけではなく、それぞれの行っている業務紹介や、お持ち帰り頂けるよう冊子なども作成しました。

最終会場となった札幌市地下歩行空間チカホでの開催は、全12名が集結して行うスペシャルな一日でした。

会場の様子①それぞれが選んだ写真2枚(風景と生き物)と、業務紹介

写真では、活動している地域の風景とそこで見られる生き物の写真を選びました。様々な環境があり、環境が違うからこそ活動内容も様々です。

こちらは全会場で展示してきたものですが、一列に並ぶ壮観さとライトの神々しさは、チカホだからこそ!圧巻です!

そしてここからが、全員集合の真骨頂です!

会場の様子②野生動物と関わる業務を行っているARによる、剥製や模型での紹介コーナー

ウミガラスの巣の様子、アザラシの毛の触り心地の良さ、シマフクロウの羽の軽さなど、終始大人気でした。

会場の様子③山岳地帯を活動エリアにしているARによる、携帯トイレの普及啓発

携帯トイレの実際の使い方を展示で紹介し、各種パンフレットなども充実していました。

また、自分で作るとお値段なんと140.7円で済む、自作携帯トイレの紹介もありました!

会場の様子④各国立公園の紹介コーナー

それぞれの国立公園に関わるARが、個人的にオススメする生き物/楽しみ方/風景を紹介しました。また、各国立公園に関するクイズも多くの方に挑戦して頂きました。

終始多くの人が行き交うチカホで、多くの方に足を止めて頂きました。

本当にありがとうございました。

おかげで、私たちの想いを直接お伝えできたステキな一日となりました。また、写真などをきっかけに、ご覧頂いた方々の経験や考えなどをお聞きすることもでき、実り多い写真展になったと思います。

「見られず残念だったな~」と思った方、朗報です!

今年度の写真展が終了した翌日には、早速次年度の写真展についての話し合いを行い、既に動き出しています!また写真選びからスタートです。

4回目となる「アクティブ・レンジャー写真展」は、令和26月からスタートします。

北海道の自然の魅力をわかちあいつつ、私たちの活動や、各地域各動植物について多くの方に知ってもらえるよう、今後も頑張ります!

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