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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

ヒナの巣立ち

2020年07月20日
苫小牧 大久保 智子

こんにちは、大久保です。

苫小牧は夏の陽気になってきました。

先日、散策路脇の植物が繁茂している場所を刈り払っていたら、茂みの中に15センチくらいの鳥の巣を見つけました。枯れ葉で編んだような丸い形の巣の家主はシジュウカラのようですが、その一家は巣立って空き屋でした。

 

      シジュウカラの巣                シジュウカラ

鳥たちは春に繁殖シーズンを迎え、相手を見つけ巣を作ります。

そして卵を産み子育てをし、子ども達を巣立たせます。

産卵後、親鳥はじっと抱卵し、孵化したら餌をあげるなど頑張って子育てします。

 

 ハクセキレイの親鳥が抱卵中 → 数日後孵化した元気な幼鳥が、親からの給餌を待ってるところ

ウトナイ湖の散策路の森では、あちこちで幼鳥たちが、巣を出て飛べることを喜んでいるかのように賑やかです。

アオジの幼鳥

キバシリの幼鳥

 

    コゲラの幼鳥 兄弟と一緒           コゲラの幼鳥 兄弟と騒ぐ

  コゲラの幼鳥 横になる。疲れちゃったかな。

幼鳥は、巣立ちをしてもすぐにはあまり上手に飛べません。親鳥たちに促され、見守られながら成長していくのは人間と同じです。たまに、巣や枝から落下して、地面でじっと動かないでいるヒナもいますが、必ず近くで親鳥が見守っています。

また、弱っていると思い、一度人間が保護をして親鳥から離してしまうと、親鳥が見放してしまうこともあります。

なので、動かないでじっとしているヒナをみつけても、そのままそっとしておいてください。

      餌をくわえたクロツグミ

 

ウトナイ湖の夏の爽やかな気候の中で、鳥の鳴き声を聞きながら散策路を歩きませんか。

幼鳥たちが頑張って鳴く練習をしているのを聞けるかもしれませんよ。