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アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2020年12月22日

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2020年12月22日固有種リシリヒナゲシ①

利尻礼文サロベツ国立公園 室田 雄飛

こんにちは、利尻島AR室田です。今日は利尻山の固有種である「リシリヒナゲシ」について、利尻山高山帯の環境との関わりを交えお伝えしていきたいと思います。

・「リシリヒナゲシ」とは?

ケシ科ケシ属の一種で、日本に自生するケシ属としては唯一の種であるとともに、利尻山の高山帯にのみ生育する利尻山固有種です。また、環境省絶滅危惧IB類とされています。

つぼみの時は下を向きますが、開花時になると空を見上げるように咲きます。薄い花弁は雨水や露で濡れた後、太陽光に照らされることでガラス細工のように透き通った姿を見せてくれます^^厳しい環境下でも一際可憐に咲く姿が私は好きです^^

 

△リシリヒナゲシ

・利尻山の崩壊とリシリヒナゲシ

最北の百名山で知られる利尻山はきれいな円錐状の山ですが、高山帯に入ると山体の浸食が進んでいます。浸食の要因については「自然的」「人為的」と様々ありますが、それは長くなるのでまた別の機会で書きます。

話を戻し、利尻山の浸食がリシリヒナゲシに与える影響として、生育環境、自生地の変化があります。リシリヒナゲシは他の植物が入り込めない環境を好み、不安定な準崩壊地にて生育する特徴があるため、山体の浸食がすすむことで生育地を失ってしまう個体も多くいます。

 

△ヒナゲシの生育地(準崩壊地)

次回は利尻山上部に播種された「栽培ヒナゲシ」と「野生(wild)ヒナゲシ」の比較、二種のなかで起きている問題・影響についてお伝えしていきます!

※リシリヒナゲシは希少な植物です。踏み込み・不用意な接触に気をつけましょう。

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