支笏洞爺国立公園 支笏湖
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2018年11月30日「野鳥と冬芽の観察会」開催!
支笏洞爺国立公園 當山真貴子
先日の初雪で本格的な冬がやってくると思いきや、支笏湖では、
いつの間にか道路の雪が溶けてしまい、
例年とは違う冬の訪れを感じる季節、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、先日(11/10)に「野鳥と冬芽の観察会」を開催しました。
※参加者:5名(30代~70代)
解説の最中、「コンコンコン、コンコンコン」という音が聞こえ、上を見上げると・・・
キツツキの仲間の「アカゲラ」が木を突いていました♪
ちなみに、アカゲラやクマゲラ等のキツツキの仲間は、木の内部にいるアリなどの虫を
捕まえやすくするために、舌先がブラシのようになっていることが特徴的です。
キツツキの仲間のアカゲラ
紅葉のシーズンは終わってしまいましたが、その代わり、赤色のアズキナシや
紫黒色のヤマブドウが熟し、さらに地面に目を向けてみるとフキノトウを発見しました。
例年、この周辺は雪で覆われているのですが、今年は雪が無く、
芽吹く前のレアなフキノトウを見ることができ、
参加者の皆さんも驚いていました。
葉を落とした木々が目立ち、少し寂しい支笏湖ですが、
北から渡ってきた冬鳥や一年中生息している留鳥、樹木の枝先では種類によって
大きさや形が異なる冬芽が観察しやすい時期となっています。
ほんの少し足をとめ、野鳥の声に耳をすませながら、
樹木の枝先に注目してみてはいかがでしょうか♪
☆おまけ☆
11/3(土)より支笏湖ビジターセンターで、北海道アクティブ・レンジャー写真展が
開催中です!
11/25(日)までの予定でしたが、12/3(日)まで延長中ですので、
お近くにいらした際は、是非お立ち寄り下さい(^^)
※アンケートに回答いただけるとオリジナルのしおりをプレゼント☆
※次の開催地は、モンベル大雪ひがしかわ店です!
詳細はこちら↓↓
2018年10月24日「紋別岳自然観察会」&「イチャンコッペ山自然観察会」開催♪
支笏洞爺国立公園 當山真貴子
被害に遭われた皆様におかれましては、心よりお見舞い申し上げます。
支笏湖は震源地に一番近い国立公園でしたが、大きな被害もなく、無事でした。
多くのメディアで「北海道全域が停電」という報道がされていましたが、
支笏湖エリアは、王子製紙の水力発電で電気が供給されているため、
地震発生の約2時間後(午前5時頃)に復旧していました。
しかし、風評被害により、例年に比べ、観光客の方が少ない状況です...
宿泊施設や飲食店、地域住民等の皆さんが集まり、
「支笏湖は元気です!」という動画を作成し、インターネットやSNS等で配信しています。
*千歳市役所
https://www.welcome-to-chitose.jp/6019.html
*休暇村支笏湖
https://qkamura.or.jp/shikotsu/blog/detail/?id=14809
今後も地震前と同様、国内そして海外から多くの方々にお越しいただくことを願っています。
さて、先日(10/13)に「紋別岳自然観察会」を開催しました。
※参加者:15名(30代~80代)
樹木の違いを解説中
観察会が始まり、パークボランティアさんが樹木の違いについて解説してくれました。
一見同じように見える樹皮ですが、よく目を凝らしてみると・・・
左側がクリーム色の樹皮、右側が白と黒の模様がある樹皮だと分かります。
このように、色や模様があるもの、表面がザラザラしているものやツルツルしているもの等があり、
樹木を判断するポイントの一つになるそうです。
左側は「ダケカンバ」という亜高山~高山帯に生える落葉樹で建築や器具材で利用されています。
右側はバットの材料になる「アオダモ」です。
また、「葉っぱの形」も観察すると分かりやすいとのこと♪
(円形なのか楕円形なのか、切れ込みの数、キザギザの鋸歯があるのかetc...)
参加者の方からは、「今まで木は全部同じように見えていましたが、
樹皮と葉っぱを見ると全然違う」という感想をいただきました★
他にも、白色のヤマハハコの花や紫色のミソガワソウ等が開花し、
さらにキウイフルーツの仲間のサルナシ(コクワ)の実や
エゾマイマイカブリという昆虫も発見することができました。
秋晴れで、心地よい気候の中、参加者の皆さんはパークボランティアさんの解説を聞き、
支笏湖の秋を満喫していました。
支笏湖を眺めながら昼食
次に、10/21(日)に千歳市役所さんとの共催行事「イチャンコッペ山自然観察会」
も開催しました。
※参加者11名(小学生:3名、40代~60代:8名)
参加者の皆さんは、急登エリアが複数ある山で、疲れた表情をしていましたが、
8合目での樽前山・風不死岳・恵庭岳の火口が一望できる景色に感動していました。
中央左側から樽前山、風不死岳、恵庭岳の火口
後半は、余裕が出て、パークボランティアさんによる一言解説に耳を傾け、
葉がウチワの形に似ていることが由来のハウチワカエデや
ドングリの実がなるミズナラ等の紅葉を楽しみながら、全員怪我もなく、
無事下山することが出来ました。
天気予報では、雪マークがつくところも出始めていますが...
緑・赤・黄色等の紅葉の彩りで、まるでファッションショーをしているかのような季節。
支笏湖を含む、北海道内の自然スポットを巡るドライブもオススメです(^^)
2018年08月13日「夏の自然観察会」開催!
支笏洞爺国立公園 當山真貴子
気温が高く、青空が見える日が増え、カヌーやダイビング等のアクティビティを楽しむ観光客で
賑わっている支笏湖。皆さんは、いかがお過ごしでしょうか。
さて、先日(8/4)、「夏の自然観察会」を開催しました。
※参加者:6名(60~80代)
ハチやマダニについての注意事項を説明中
観察会が始まり、森の中を歩いていると、いつもとは違う甘い香りが漂っていました。
その匂いの正体はこちら!
シナノキの花
甘い蜜が取れる「シナノキ」という樹木の花が大量に開花していました(^^)
シナノキとは、高さが20mにもなるシナノキ科の落葉樹で、彫刻や家具,マッチの軸木,
衣服(樹皮から繊維を取り出す)等に利用されています。
アイヌの方々は、衣類等の織物を作るためにシナノキの繊維を使用したそうです。
他にも、黄色のダイコンソウやブルー色のエゾアジサイ等が開花していました。
また、人の拳の形に似ていることが由来のキタコブシの実や赤色が特徴的なエゾニワトコの実を
発見することができ、お花と実の両方を満喫しました。
当日の天気は、曇りでしたが、暑くもなく寒くもなく、快適な気候の中、
参加者の皆さんはパークボランティアさんの解説に耳を傾け、質問し合いながら、
終始和やかな一日となりました。
山線鉄橋の歴史について カタツムリの違いを解説中
北海道はお盆を過ぎたら、涼しくなる気候な分、残り少ない夏を支笏湖で過ごしてみてはいかがでしょうか♪
2018年05月30日「アクティブ・レンジャー写真展2018~北の自然の舞台裏~」 開催のお知らせ!
支笏洞爺国立公園 當山真貴子
2017年より、環境省 北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーと希少種保護増殖等専門員による
「アクティブ・レンジャー写真展」が始まり、今年も開催することになりました!
※ARとは、Active Ranger(アクティブ・レンジャー)の略称。
私達は、美しく希少な北海道の自然環境を大切に活用し、そしてその自然を次世代へ繋いでいくため、国立公園や日本有数の渡り鳥の渡来地である鳥獣保護区の維持管理や現地調査、動植物との共存方法を考えながら保護・増殖をしたり、地域の関係者と現地で汗を流しながら、日々、様々な業務に励んでいます。
私達が開催しています!
この写真展を通じて、私達の活動を発信することで、北海道の自然の素晴らしさや自然環境保護への理解を深めてもらうことを目的としています。
昨年度は、業務中に撮影した写真やアクティブ・レンジャー紹介等の作品でしたが、「アクティブ・レンジャーの活動写真を展示してほしい」というご意見も多かったので、今年は、写真&業務紹介パネルをメインに展示します♪
各地区の活動内容を詳細にまとめた冊子もありますので、お手にとってご覧下さい★
スケジュール表
写真展は、道内各地で開催しますので、スケジュールをご覧になり、お近くにお住まいの方やドライブでお立ち寄りの際は、是非ご来場ください。
6月から「礼文の香深港フェリーターミナル」&「羽幌の北海道海鳥センター」でスタート!
また、会場にはアンケートを設置します。
写真展の感想など、アンケートに回答してくださった方には記念のオリジナル「栞」をプレゼント♪
栞は、各会場によって異なりますので、コンプリートしてみるのもオススメです(^^)
(全12種類)
ご協力をよろしくお願いします。
北海道の雄大な自然・動植物の魅力、さらにアクティブ・レンジャーの活動を知っていただけたら嬉しいです。
2018年05月23日「春の息吹観察会」開催♪
支笏洞爺国立公園 當山真貴子
最近まで、エゾヤマザクラが満開となっていたのですが、いつの間にか樹木の先から新芽が出始め、
グリーンシーズンに突入している支笏湖。
夏の登山シーズンにワクワクしている當山です。
さて、先日(5/20)、今年度初となる「春の息吹観察会」を開催しました。
※参加者:15名(0歳、2歳のお子様含む)
足下に目を向けると、小さくて淡いブルー色のフデリンドウや白色のセンボンヤリの花、
上を見上げると、赤色のハウチワカエデの花やエゾマツの雄花等々、様々な植物が開花していました。
散策中、背後から「カサカサ」という音が聞こえ、振り返り、音の方向に目を凝らしてみると
動く物体を発見!
音の正体は・・・「ニホンカナヘビ」でした♪
参加していたお子様も興味津々でニヤニヤ(^^)
前日は、雨が降っていましたが、当日は快晴で、太陽の光が心地よく、ウグイスやセンダイムシクイ等の
さえずり、クマゲラが飛行している時の鳴き声(キョロキョロキョロ・・・)アカゲラのドラミング等、
終始、とても賑やかな観察会となりました。
是非、皆さんも、春から夏へと変貌を遂げている支笏湖にお越し下さい★
2017年10月27日ヒメマスふ化場と紋別岳自然観察会!
支笏洞爺国立公園 當山真貴子
台風21号の吹雪と強風の影響で、紅葉していた葉っぱが多く落ちてしまい、
冬の景色になりつつある支笏湖。
事務所のストーブをつけながら、もう少し秋を楽しみたいなと感じている當山です。
さて、先日(10/14)、千歳市共催行事の「ヒメマスふ化場と紋別岳自然観察会」を開催しました。
これは、千歳市役所の環境課さんとタッグを組み、年に2回、支笏湖周辺の自然などを
マイクロバスで巡るイベントです。
千歳市役所から出発し、バス車内で挨拶と本日のスケジュール等を説明しながら支笏湖を目指しました。
下車後、準備体操をし、いざ紋別岳へ!
準備体操!
パークボランティアさんが解説をしながら、山頂を目指します。
サルナシ(コクワ)の仲間を品種改良したものが、果物の「キウイフルーツ」です。
マタタビ科のつる性植物で、果実はジャム、果実酒などに利用されています。
ゆっくり登り約3時間、山頂に到着!
前方右側に見える湖は支笏湖
秋晴れで、穏やかな湖を眺めながらの昼食は最高でした♪
昼食を終え、下山した後に「ヒメマスふ化場」へ向かいました。
場内は千歳市役所の職員の方にご説明いただきました。
※この施設は、普段一般の方が立ち入ることは出来ません。
採卵期に戻ってきた親魚を捕獲しておく外池 婚姻色のヒメマスの親魚たち
ヒメマスふ化場内の様子
こちらは、支笏湖のヒメマスふ化増殖事業を支え続けている施設です。
1982年からある施設で、平成26年に新しく建て替えられました。
写真の親魚を捕獲し、外池に放ち、採卵の時期を待ちます。
そして、産卵期を迎えたヒメマスのメスから卵を採取し、オスの精子を混ぜ合わせ、
受精させていきます。受精卵は、水温管理がなされた室内へ移動します。
詳しくは下記のURLをご覧下さい↓↓
http://shikotsuko-gyokyo.org/business.html
初めて参加なさる方々が多く、お母さんと一緒に8歳の男の子も参加していました。
登山途中で、足を止める場面もありましたが、なんとか最後まで歩ききることが出来ました♪
「辛かったな」・・・という印象が強かったかもしれませんが、
ほんの少しでも支笏湖の自然を好きになってくれていたら嬉しいなと思いました。
☆おまけ☆
10月18日(水)に今季初、支笏湖周辺の山々に雪が積もりました!
写真左側:樽前山、右側:風不死岳 恵庭岳
刻一刻と冬の訪れを感じる支笏湖ドライブもオススメです(^^)
2017年10月03日樽前山は生きている
支笏洞爺国立公園 當山真貴子
赤や黄色に色づいている葉っぱが、だんだん多くなっている支笏湖。
紅葉シーズンの到来に嬉しさを感じている當山です。
さて、先月の9月26日、通常立ち入りが禁止されている樽前山の火口原内で
「樽前山合同現地視察」に参加しました。
樽前山7合目ヒュッテ駐車場にて挨拶
これは毎年、春と秋の2回に、「樽前山防災協議会」のメンバー
(樽前山周辺の自治体、自衛隊、消防等の関連機関で構成)で実施している視察です。
今回は59人が参加し、室蘭地方気象台の職員の方から説明を受けながら、
火口や噴気孔の噴煙状態を見て回り、登山道では携帯電話の電波状態も確認しました。
ここで、樽前山という山を知らない方々に簡単なご説明を♪
奥の丘が溶岩ドーム
樽前山は、アイヌ語で、「川岸の高いところ」が語源とされ、
苫小牧市と千歳市との境にある標高1041mの火山です。
約9000年前に火山活動を開始し、特に江戸時代から明治時代は活発に噴火を起こし
周囲に軽石を降らせています。
また、頂上部には、北海道の天然記念物に指定されている「溶岩ドーム(溶岩円頂丘)」
があります。1909年(明治42年)に2、3日で形成され、
世界的にも珍しい三重式火山として知られています。
7合目までは車で行くことができ、様々な種類の高山植物や支笏湖のパノラマを見渡せる
スポットとして人気の高い山でもあります。
※7合目駐車場までの道路は、冬期間(11月下旬から5月下旬)は通行止め。
登山道からの眺め(前方に見える湖は支笏湖)
まず、7合目駐車場から登りはじめ、外輪山で携帯電話の電波をチェック!
次に、樽前山神社奥宮付近で監視カメラの説明を聞きました。
樽前山神社奥宮 奥宮近くにある監視カメラ
※こちらは内部向けのカメラですが、下記の気象庁のHPでは別々川からの映像を一般に公開しています。
http://www.data.jma.go.jp/svd/volcam/data/volc_img.php
この他にも、地震計や傾斜計等が設置されていて、樽前山の活動を24時間体制で観測・監視をしています。
次に、赤外熱映像装置を設置し、樽前山の地表温度を確認しました。
温度が低い順に、青色→水色→緑色→黄色→赤色→白白で表しています。
白色が最も温度が高く、100℃を超えています。
普段は大人しそうに見える山でも、活発に動き「生きている」ということを肌で感じ、
事前に気象庁の火山情報の収集をすることも、登山を楽しむ上で大切なことだと、改めて思いました。
気象庁の火山情報の詳細はこちら↓↓
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/map_0.html
おまけ♪
樽前山の秋は、すぐそこまで来ています。
大地の鼓動を感じる樽前山に是非、足を運んでみてはいかがでしょうか♪
2017年08月10日オオハンゴンソウの除去作業報告!
支笏洞爺国立公園 當山真貴子
夏休みに入り、平日でも家族連れの方々で賑わいを見せている支笏湖。
清掃活動や観察会の準備に勤しんでいる當山です。
さて、先月、特定外来生物に指定されている「オオハンゴンソウの除去作業」を実施しました。
特定外来生物?オオハンゴンソウ?と疑問に感じた方がいらっしゃるかもしれませんので、
簡単に説明させていただきます(^^)
まず・・・
「特定外来生物」とは、もともと日本にいなかった外来生物(海外起源の外来種)で、
生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、
または及ぼすおそれがあるものの中から指定された生物のことです。(哺乳類、昆虫類、植物等)
生きているものに限られ、個体だけではなく、卵、種子、器官なども含まれます。
これに指定された生物は、「飼育・栽培」、「運搬」、「保管」、「輸入」、
「野外に放したり、植えたりすること」、「許可を受けていない者に対しての譲渡、引渡し」が
原則禁止されています。
これらに違反した場合、罰金が科せられます。
詳しくは、こちらをご覧ください。↓↓
参考:『どんな法律なの? | 日本の外来種対策 | 外来生物法 - 環境省HP』
www.env.go.jp/nature/intro/1law/outline.html
次に、オオハンゴンソウとは、北アメリカ原産のキク科の多年草
(2年以上、生育を繰り返す草本植物のこと)で、黄色い花を咲かせる植物のことです。
明治時代に観賞用として導入され、野生化し、現在では全国に分布しています。
高いもので2mを越える個体もあり、開花期は8から9月です。
寒さや湿地に強く盛んに繁殖するため、もともと日本にいる植物の減少が見られ、
全国各地で除去作業に取り組んでいます。車に付いた土や靴の裏などに付着した種子が落ちるなど、
主要道路などを中心に拡大しています。
支笏湖周辺でも毎年抜き取りを行っており、今回はパークボランティアさんと
北海道ロードメンテナンス株式会社さんと合わせて8名で作業を進めました。
初めて参加なさる方もいらっしゃったので、オオハンゴンソウと間違えやすい植物を紹介しました。
*ヨモギの葉
葉の形状が似ていますが、裏を見てみるとオオハンゴンソウが薄い緑色。ヨモギが真っ白。
*フッキソウ
葉に光沢があるのがフッキソウ、光沢がないのがオオハンゴンソウ。
ハチに注意しながら作業開始!
花芽のついた個体を大量に発見...(汗)
9月以降は種を飛ばすため、増殖を抑えるために花が咲く前に処置することが必要になります。
オオハンゴンソウは、地上部が枯れたり、刈り取られても、残った地下茎から茎を出して再生し、
生息域を拡大するため、スコップ等で株を根ごと掘り、除去しなければなりません。
朝10:00から12:00頃まで実施し...総量97.2㎏のオオハンゴンソウを除去しました。
ご協力いただいた皆様、有難うございました(>_<)
外来生物による生態系への被害防止三原則は『入れない』『捨てない』『拡げない』。
作業は大変ですが、生態系への影響がこれ以上拡大しないよう、
『拡げない』努力が大切になってくるのだと感じた一日となりました。
2017年06月23日6/17「環境月間の清掃活動」開催!
支笏洞爺国立公園 當山真貴子
気温の高い日が続き、新緑が眩しい景色に包まれている支笏湖。
各地で山開きが行われ、登山シーズン突入にワクワクしている當山です。
さて、先日、毎年恒例の「環境月間の清掃」活動を開催しました!
今年も企業様・団体様・地域の皆様にご協力を依頼したところ・・・
20団体、約480名の方々が参加なさいました!(昨年度:約400名、約80名増加)
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました(^^)
開会式会場を支笏湖園地&モラップキャンプ場で開催
清掃分担場所を支笏湖園地やモラップキャンプ場、ポロピナイ、道路沿い等に設定し、
いざゴミ拾いへ!
ゴミの総重量は、155.9kg(昨年度:225kg)
昨年度と比べ、ゴミの量は減りましたが、人通りが少ない場所で食べ物のカスや空き缶等を発見しました。
この周辺は、ヒグマの通り道となっている場所です。
遊歩道やキャンプ場等でゴミ(食べ物)を捨てたり、放置しておくと、それに餌付いたヒグマが人間を
「美味しい食べ物をくれる対象」と見なすことに繋がります。
ヒグマが人の食べ物の味を覚えて餌付いてしまうと、再びその食べ物を手に入れようと人間のエリアに
近づくようになりますので、捨てないようにお願いします。
また、キャンプが禁止されている場所で焚き火の跡を複数発見しました・・・
国立公園の利用上のマナーとして、火災の原因になることを考慮し、
焚き火は控えていただくように呼びかけています。
※美笛キャンプ場やモラップキャンプ場の利用上の注意
ゴミや芝生などの影響を考え、湖畔などの砂浜や場内の地面の上での直接のたき火を禁止しております。
火をご利用の際は、必ず焚火台をご利用ください。(直火不可)
多くの方々に楽しく利用していただくためにも、
自然や野生動物を大切にすることを心がけていただけたら・・・と改めて感じた一日となりました。
☆風不死岳からの眺め☆
ご協力いただいた皆さんのお陰で綺麗になった支笏湖は、
これから湖水まつりなど夏のイベントが盛んに行われ、多くの方々が訪れる季節を迎えます。
夏の緑と青い湖が美しい支笏湖へ是非お立ち寄りください♪
先日、久し振りの大雪で、積雪が一気に10cm以上になり、事務所周辺の除雪作業に追われた當山です。
さて、支笏洞爺国立公園支笏湖地区において、国立公園の保護管理活動にご協力いただける
「パークボランティア」を募集することとなりました!
また、パークボランティア活動に興味がある人に向けて、パークボランティア制度や
活動内容の事前説明会を北海道千歳市の「千歳市中心街コミュニティセンター」で
平成30年12月15日(土)に行います。
告知チラシ.pdf
「パークボランティア」とは、環境省の登録を受け、国立公園の自然解説及び案内活動、
利用マナーの普及活動、登山道の維持管理、貴重な動植物の保護活動等、
様々な活動に取り組んでいます。
支笏湖地区の主な活動内容は・・・
①自然観察会の解説・補助(安全管理)
②美化清掃・外来種除去作業
③支笏湖ビジターセンター館内解説・主催イベント補助(安全管理) 等
上記の活動等があり、そのうち2回以上の活動に参加していただくことが応募資格者の
条件となっています。
現在の会員数は29名で、千歳市、札幌市、恵庭市、苫小牧市等から
参加していただいています。
皆様のご応募をお待ちしています!
詳細はこちら↓↓
http://hokkaido.env.go.jp/pre_2018/30_3.html