報道発表資料

2013年01月30日

報道発表:希少猛禽類の鉛中毒発生について(お知らせ)

釧路自然環境事務所

野生鳥獣保護行政の推進につきましては平素よりご協力頂き厚く御礼申し上げます。
 さて、当所ではオジロワシ・オオワシ保護増殖事業の一環として、傷病個体の収容及び各種検査を実施し、事故原因の究明と改善に努めているところです。
 このたび、(別添1)のとおり1月6日(日)に釧路市阿寒町布伏内(ふぶしない)にてオオワシ幼鳥の収容があり、釧路湿原野生生物保護センターにおいて血液による鉛中毒簡易検査を行ったところ、高濃度(0.6ppm以上※)レベルでの鉛が検出され、1月9日に死亡しました。オジロワシ・オオワシにおける鉛中毒個体の保護は今期初となります。また、(別添2)のとおり、1月8日(火)に豊頃町湧洞にてオオワシ成鳥の収容があり、糞より比較的濃度の高い鉛が検出されたことから現在詳細検査中です。収容地点近傍で違法に鉛弾を使用したエゾシカ猟が行われている可能性もあることから、関連行政機関に対してハンターへの指導徹底とパトロールの強化に関する注意喚起を行いました。
 平成16年度狩猟期間より、ワシ類の鉛中毒死の発生を根絶するために、北海道ではエゾシカ用に限らず、全ての狩猟において大型獣捕獲用の鉛ライフル弾及び鉛散弾の使用が禁止されていますが、引き続き啓発についてご協力のほどお願いいたします。

※血液中濃度による鉛中毒の判定(ワシ類鉛中毒ネットワークによる暫定判定基準) :
・ 非中毒 0.1ppm未満
・ 鉛暴露 0.1ppm以上 0.6ppm未満
・ 鉛中毒 0.6ppm以上

(参考)オジロワシ・オオワシの傷病要因については別紙 [PDF 63.5KB] 参照。

(別添1)

オオワシ幼鳥の傷病収容状況

1.日時

平成25年1月6日 15時00分

2.種類

オオワシ 幼鳥(※収容されたオオワシ幼鳥の写真は別添のとおり。)

3.場所

釧路市阿寒町布伏内(ふぶしない) 林道上

4.状況その他

 大日本猟友会釧路支部にてシカの残滓回収見回りを行っていたところ、低木に止まっているオオワシを発見、すぐに地上に降下したがばたばたとして飛び上がれずそのまま林道上まで歩行移動、道路上で飛び上がれずにいたところを保護した。釧路湿原野生生物保護センターにて鉛血中濃度を測定したところ、高濃度(0.6ppm以上※)レベルでの鉛が検出された。また、レントゲンでは胃と腸に金属片らしきものが確認され、胃のほうにより多く破片が見られたことから、捕獲された近傍で採餌していて急性の鉛中毒が起きたものと推定された。解毒等の治療を行ったが、9日に死亡した。

(別添2)

オオワシ成鳥の傷病収容状況

1.日時

平成25年1月8日 11時00分

2.種類

オオワシ 成鳥(※収容されたオオワシ成鳥の写真は別添のとおり。)

3.場所

豊頃町湧洞 ニベシベツ川沿いの林道脇

4.状況その他

 道の鳥獣保護監視員が見回りを行っていたところ、道路上に死んでいるオオワシを発見。釧路湿原野生生物保護センターにて鉛の糞中濃度を測定したところ、鉛暴露(0.17ppm)レベルでの鉛が検出された。レントゲンでは金属片等は見られなかったが、外傷や骨折等はなく、衰弱していたこと等から鉛中毒により採餌できなくなった可能性が高く、詳細は現在検査中である。

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