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釧路自然環境事務所

報道発表資料

2014年03月20日
  • その他

報道発表:知床五湖利用調整地区制度に係る平成27年度登録に向けた知床五湖登録引率者の新規養成者の募集について

知床五湖の利用のあり方協議会事務局
環境省ウトロ自然保護官事務所
北海道オホーツク総合振興局環境生活課
斜里町環境課

 環境省、北海道、斜里町では、観光客とヒグマの遭遇や、利用による植生の荒廃等の問題を抱える知床五湖の地上遊歩道の利用適正化に関し、地元関係団体とともに知床五湖の利用のあり方協議会にて検討を行い、平成23年5月10日より知床五湖にて利用調整地区制度が導入されています。
この度、知床五湖利用調整地区制度のヒグマ活動期において、ヒグマ対処技術を有する者として、利用者の引率を行うことができる「知床五湖登録引率者」の平成27年度の登録に向けた新規養成者の募集を開始します。

1.背景

 知床国立公園の知床五湖地区は、年間40万人の観光客が訪れる国立公園最大の利用拠点ですが、観光客とヒグマの遭遇や、利用による植生の荒廃等の問題を抱えており、この課題に対応するため平成21年より知床五湖の利用のあり方協議会による利用適正化策について議論がされてきました。
平成23年5月10日より、知床五湖地区の地上遊歩道で自然公園法の利用調整地区制度が導入され、4月の開園から10月20日の間、地上遊歩道の立入には事前申請と事前レクチャーの受講が義務づけられました。また、春から初夏にかけてのヒグマが五湖地区で頻繁に活動する期間(「ヒグマ活動期」:5月10日から7月31日)においては、ヒグマ対処技術を有する者として認められた「知床五湖登録引率者」の同行を義務づけています。

2.知床五湖登録引率者について

 知床五湖登録引率者は、知床五湖におけるヒグマへの対処技術を有する者として知床五湖利用のあり方協議会が養成し、釧路自然環境事務所により登録される引率者です。ヒグマ活動期の地上遊歩道への立入には、この知床五湖登録引率者の同行が義務づけられています。知床五湖登録引率者は地上遊歩道の利用者を代表し立入認定申請の手続きを行い、利用者を引率する役割を担います。
知床五湖登録引率者として、既に30名が平成26年度に向けて登録されています。

3.平成27年度登録に向けた新規養成希望者の募集について

 知床五湖利用調整地区制度のさらなる充実を図るために、平成27年度の新規登録に向け、平成26年5月から11月の期間でヒグマとの遭遇回避術やヒグマ遭遇時対応法等の知識・技術を習得するための養成研修及び登録試験を実施する計画とし、当該養成研修への参加者の募集を開始します。

4.募集要領について

(1)募集人数
10名
(2)応募要件 次の①から⑥による
平成27年の5月10日時点で成人になっていること。
知床五湖利用調整地区制度の趣旨・目的に賛同し知床五湖登録引率者の資格取得を希望する者
知床五湖の利用のあり方協議会が主催する養成研修を全て受講できる者
知床五湖の利用のあり方協議会の部会である知床五湖登録引率者審査部会における構成員となる引率者代表(3名)の選出に参加し、選出された者に対し意見等の委任をできる者
知床エコツーリズムガイドラインの遵守・協力ができる者
平成27年の引率開始時までに、事故発生時の責任対応のために、1事故について3億円以上(アクティビティの性質により3億円以上の契約が不可能な場合はその最高額)の賠償責任保険に加入できること。
(3)選抜方法
募集定員を超えた場合、応募要件の確認後、抽選の上結果を通知する。
(4)応募方法
所定の応募用紙に必要事項を記入し、ウトロ自然保護官事務所へ郵送又は持参。
(5)受付期間
第1次受付:
平成26年3月21日(金)から平成26年4月17日(木)まで
第2次受付:
平成26年4月18日(金)から平成26年5月1日(木)まで(当日必着)
第1次受付の締切日時点で、募集予定人数を超えた場合には募集を停止します。なお、応募者が募集人数を超えた場合、募集要件の確認後抽選とします。
(6)研修費用
10,000円(見込み)
なお、登録試験の際には試験料3,000円/回が必要です。

募集要領に関する詳細は、添付資料を御参照ください。

問い合わせ先)
環境省ウトロ自然保護官事務所
自然保護官:松永 曉道
TEL:0152-24-2297
FAX:0152-24-3646

添付資料
知床五湖登録引率者の新規養成者募集要領 [PDF 935KB]
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