報道発表資料

2016年04月19日

平成27年度国内希少野生動植物種シマフクロウ、タンチョウ、オジロワシ及びオオワシの傷病個体収容結果について

環境省では、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律で国内希少野生動植物種に指定されているシマフクロウ、タンチョウ、オジロワシ及びオオワシの保全に資するため、傷病個体(死体を含む)が発見された際には収容し、現場状況や収容個体を調査し原因の解明に努めています。平成27年度までの収容結果について、下記の通りお知らせします。

1.シマフクロウ(別紙1)

収容件数はやや増加傾向となっています。シマフクロウの生息個体数自体が回復傾向にあることも影響していると考えられますが、依然として本種は推定個体数約140羽であることから引き続き憂慮すべき状況です。

平成27年度は、6羽の収容があり、平均的な件数となりました。「交通事故」が3件となり収容原因の半分を占めています。このうち1件は死体の胃内からカエルが確認されており、道路上に出てきたカエルを捕食しに来たところ事故に遭ったものと考えられます。

2.タンチョウ(別紙2)

収容件数は、年度によって上下の変動はありますが、平均すると26羽程度が毎年継続的に収容されています。タンチョウの生息個体数は、環境省が毎年実施している越冬分布調査によると、平成27年度に1,285羽が確認され、増加していることが明らかになっています。生息個体数の増加率に対して、収容件数の増加率は低いと推察されます。

平成27年度は、34羽の収容があり、昨年度よりも多い件数となりました。収容原因としては、「電線衝突」が8件、続いて「列車事故」が7件となりました。本年は例年よりも「列車事故」の件数が若干多い結果となりました。「電線衝突」、「列車事故」、「交通事故」及び「不明衝突」を原因とする収容は計22羽であり、今年度収容要因の6割を占めています。さらに、22羽のうち15羽はヒナ又は幼鳥であり、飛翔能力の低い個体が衝突・事故にあう割合が高くなっています。

3.オジロワシ(別紙3)

収容件数はやや増加傾向となっています。生息個体数が増加傾向にあることや、以前に比べると周知が進み傷病個体の情報が集まりやすくなっていることが影響しているものと考えられます。

平成27年度は、25羽の収容があり、最近の数字としては例年並みの件数となりました。最も多く確認された「列車事故」は6件のうち1件については事故現場付近にエゾシカの轢死体が確認されており、捕食に来た個体が被害にあったものと考えられます。また「鉛中毒」は1件、「鉛暴露」は1件発生しています。ここ数年確認されていた「風車衝突」は確認されませんでした。「感電」が1件発生しましたが、事業者の協力により、対策を実施済みです。

4.オオワシ(別紙4)

平成12年度から見ると、年度によって上下の変動はありますが、平均すると16羽程度が収容されています。

平成27年度は、22羽の収容があり、近年では多い件数となりました。最も多かったのは「列車事故」の7件でこのうち5件は事故現場付近にエゾシカの轢死体が確認されており、捕食に来た個体が被害にあったものと考えられます。また、「鉛中毒」は2件、「鉛暴露」は4件でした。「鉛曝露」で収容された4羽のうち、3羽は治療し、放鳥しています。

添付資料

■ 問い合わせ先
平成28年4月19日(火)
環境省 北海道地方環境事務所
所       長: 德丸 久衞
野生生物課長: 田口 和哉
野生生物課課長補佐: 平井 和登

環境省 釧路自然環境事務所
所       長: 安田 直人
野生生物企画官: 藤井 好太郎
野生生物課係員: 荒巻 理恵(担当)
電話(0154)32-7500 FAX(0154)32-7575
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