報道発表資料

2017年05月23日

平成28年度国内希少野生動植物種シマフクロウ、タンチョウ、オジロワシ及びオオワシの傷病個体収容結果について

環境省では、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律で国内希少野生動植物種に指定されているシマフクロウ、タンチョウ、オジロワシ及びオオワシの保全に資するため、傷病個体(死体を含む)が発見された際には収容し、現場状況や収容個体を調査し原因の解明に努めています。平成28年度までの収容結果について、下記の通りお知らせします。

1.シマフクロウ(別紙1)

 収容件数は横ばいとなっています。シマフクロウの生息個体数自体は回復傾向にありますが、依然として本種は推定個体数約140羽であることから今後とも注意が必要です。

 平成28年度は、5羽の収容があり、平均的な件数となりました。「感電事故」が1件発生し、発生現場周辺において事業者と対策の検討を進めています。

2.タンチョウ(別紙2)

 収容件数は、年度によって上下の変動はありますが、平均すると27羽程度が毎年継続的に収容されています。タンチョウの生息個体数は、環境省が毎年実施している越冬分布調査によると、平成28年度に1,236羽が確認され、増加していることが明らかになっています。生息個体数の増加率に対して、収容件数の増加率は低いと推察されます。

 平成28年度は、32羽の収容がありました。収容原因としては、「交通事故」が8件となりました。タンチョウは道路を横断するときの歩みや飛翔するタイミングが遅いため、運転手が気づいて速度を落としても逃げ遅れる場合があります。タンチョウが確認されている場合は注意深く運転を行っていただきますようお願いいたします。「電線衝突」、「列車事故」、「交通事故」及び「不明衝突」を原因とする収容は計17羽であり、今年度収容要因の半数を占めています。スラリー等で収容された2個体は翌日に放鳥をしております。

3.オジロワシ(別紙3)

 収容件数はやや増加傾向となっています。生息個体数が増加傾向にあることや、以前に比べると周知が進み傷病個体の情報が集まりやすくなっていることが影響しているものと考えられます。

 平成28年度は、32羽の収容があり、平成12年度以降では最も多い件数となりました。「不明」は例年と比較すると多い11件でしたが、未剖検のために原因解明が進んでいない個体が多いことが影響しています。次に多い「交通事故」は5件、また「鉛中毒」は2件、「風車衝突」は3件発生しています。「感電」が1件発生しましたが、事業者の協力により、対策を実施済みです。

4.オオワシ(別紙4)

 平成12年度から見ると、年度によって上下の変動はありますが、平均すると16羽程度が収容されています。

 平成28年度は、24羽の収容があり、昨年度より2件増加しました。「不明」は例年と比較すると多い10件でしたが、未剖検のため原因解明が進んでいない個体が多いことが影響しています。次に多い「列車事故」は3件、また「鉛中毒」は2件、「鉛暴露」は1件でした。「感電」が3件発生しましたが、事業者の協力により、対策を実施済みです。

 なお、収容結果は平成29年3月31日時点までの状況を取りまとめたものであり、今後、剖検の実施等により収容要因別の件数は変わる場合があります。

添付資料

■ 問い合わせ先
平成29年4月28日(金)
環境省 北海道地方環境事務所
所       長: 德丸 久衞
野生生物課長: 田口 和哉
野生生物課課長補佐: 平井 和登

環境省 釧路自然環境事務所
所       長: 安田 直人
野生生物企画官: 藤井 好太郎
野生生物課係員: 靏田 奈津希(担当)
電話(0154)32-7500 FAX(0154)32-7575
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