(お知らせ)2021年度登録に向けた知床五湖登録引率者の新規養成者の募集について
(お知らせ)2021年度登録に向けた知床五湖登録引率者の新規養成者の募集について
環境省、北海道、斜里町では、観光客とヒグマの遭遇や、利用による植生の荒廃等の問題を抱える知床五湖の地上遊歩道の利用適正化に関し、地元関係団体とともに知床五湖の利用のあり方協議会にて検討を行い、2011年5月10日より知床五湖にて利用調整地区制度を導入しています。
この度、知床五湖利用調整地区制度のヒグマ活動期において、ヒグマ対処技術を有する者として、利用者の引率を行うことができる「知床五湖登録引率者」の2021年度の登録に向けた新規養成者の募集を開始します。
[背景]
知床国立公園の知床五湖地区は、年間35万人の観光客が訪れる国立公園最大の利用拠点ですが、観光客とヒグマの遭遇や、利用による植生の荒廃等の問題を抱えており、この課題に対応するため2009年より知床五湖の利用のあり方協議会による利用適正化策について議論がされてきました。
2011年5月10日より、知床五湖地区の地上遊歩道で自然公園法の利用調整地区制度が導入され、4月の開園から10月20日の間、地上遊歩道の立入には事前申請と事前レクチャーの受講が義務づけられました。また、春から初夏にかけてのヒグマが五湖地区で頻繁に活動する期間(「ヒグマ活動期」:5月10日から7月31日)においては、ヒグマ対処技術を有する者として認められた「知床五湖登録引率者」の同行を義務づけています。
[知床五湖登録引率者について]
知床五湖登録引率者は、知床五湖におけるヒグマへの対処技術を有する者として知床五湖の利用のあり方協議会が養成し、釧路自然環境事務所により登録される引率者です。ヒグマ活動期の地上遊歩道への立入には、この知床五湖登録引率者の同行が義務づけられています。知床五湖登録引率者は地上遊歩道の利用者を代表し立入認定申請の手続きを行い、利用者を引率する役割を担います。
知床五湖登録引率者として、既に34名が2020年度に向けて登録されています。
[2021年度登録に向けた新規養成希望者の募集について]
知床五湖利用調整地区制度のさらなる充実を図るために、2021年度の新規登録に向け、2020年4月から11月の期間でヒグマとの遭遇回避術やヒグマ遭遇時対応法等の知識・技術を習得するための養成研修及び登録試験を実施する予定であり、当該養成研修への参加者の募集を開始します。
[募集要領について]
(1)募集人数 10名 ※応募者が募集人数を超えた場合、抽選とする。
(2)応募要件
① 知床五湖利用調整地区制度の趣旨・目的に賛同し、登録引率者資格の取得を希望する者。
② 同行者に対する引率能力に関して以下のいずれかを満たしている者。ただし山地、森林、里地における引率に関するものに限る。
・過去1年以内に20回以上の自然ガイド(有償)の実務実績がある者。
・各地域を代表するガイド協会、観光協会等の機関長による推薦がある者。
・自然ガイドに関する相応と認められる資格等※を有している者。
※日本山岳ガイド協会、北海道体験観光推進協議会が認定する資格又はそれに準ずるもの、もしくは更新制のある資格を想定し、可否については知床五湖登録引率者審査部会において判断する。
③ 知床五湖の利用のあり方協議会が主催する養成研修を全て受けることができる者。
(3)知床五湖登録引率者要件
① 成人であること。
② 事故発生時の責任対応のために、1事故について3億円以上(アクティビティの性質により3億円以上の契約が不可能な場合はその最高額)の賠償責任保険に加入していること。
③ 普通救命救急講習又はそれに準ずる講習を、各講習が規定又は再受講を推奨する期限以内に受講していること。
④ 知床五湖の利用のあり方協議会知床五湖登録引率者審査部会における構成員となる登録引率者代表(3名)の選出に参加し、選出された者に対し意見等の委任ができること。
(4)応募方法
別紙1の応募用紙に必要事項を記入し、以下のいずれかの書類を同封のうえ、下記宛先に郵送または持参する。
・自然ガイドの実務実績が分かるもの
・各地域を代表するガイド協会、観光協会等の機関長による推薦状
・自然ガイドに関する資格等証書写し
(5)受付期間 2020年1月27日(月)から2020年3月6日(金)まで。(当日必着)
(6)費用 受講料 10,000円
なお、登録試験の際には受験料3,000円/回が必要です。
募集要領に関する詳細は、添付資料を御参照ください。
[連絡先]
北海道地方環境事務所釧路自然環境事務所ウトロ自然保護官事務所
北海道斜里郡斜里町ウトロ西186-10 知床世界遺産センター内
TEL:0152-24-2297 FAX:0152-24-3646