北海道地方環境事務所

ここからメニュー ジャンプして本文へ

ここから本文 ジャンプしてメニューへ

報道発表資料

北海道地方環境事務所報道発表資料>2006年度

【通知】知床半島先端部地区の自然環境保全のための立ち入り自粛要請

2006.04.24 北海道地方環境事務所

平成17年7月に世界自然遺産として登録された知床地域においては、平成17年度の来訪者数が急激に増加しており、利用者の集中による自然環境への影響が懸念されています。

環境省では、平成13年度より、知床における利用の適正化を図るため、「知床ルール」の策定を地元関係団体や関係機関の協力のもと進めているところですが、平成18年度に予想されている急激な利用者の増加による自然環境への影響をできる限り抑えるため、特に原生的な自然が残されている知床半島先端部地区への立ち入りを自粛頂くよう、広く協力を呼びかけることといたしました。

1 背景・目的

知床は平成17年7月に世界自然遺産に登録され、その優れた原始性の高い自然環境を体験することを目的とした利用者が大幅に増加している。平成18年度においても利用者はさらに増加するものと予想されている。

世界自然遺産に登録される前においても、知床はわが国で数少ない原始的な自然環境が残された国立公園として、その自然を体験することを目的とした利用による植生の衰退等の影響が生じていた。このため、「ヒグマの棲家におじゃまする」という基本理念のもと、「知床ルール」を作成することを目的として、平成13年度から地元関係団体、学識経験者、関係行政機関等で構成する「知床国立公園利用適正化検討会議」(以下、「検討会議」という。)において知床国立公園の利用適正化に関する検討を進めてきた。

検討会議ではこれまで、先端部地区、中央部地区における利用適正化のための基本計画の検討を行い、平成18年度においては、実施可能で具体的な利用適正化対策の検討を開始することとしている。しかしながら、昨年度から急激に利用者が増加している一方で、「知床ルール」策定のためには一層の検討が必要であるという状況を踏まえ、自然環境への影響を低減することを目的とした緊急的な対策として、当面の間、知床半島先端部への立ち入りについて自粛いただくよう、環境省釧路自然環境事務所長から山岳会、ガイド事業者等の業界団体、及び関係行政機関等に要請を行うこととした。(別添-1

また、知床半島先端部のみならず、半島中央部の優れた自然の地域においても利用者に守っていただきたいルールとして広くお知らせするため、今回行う「立ち入り自粛要請」(別添-2)の内容に加え、現在検討中の「知床ルール」の趣旨についてもご理解いただくためのパンフレット(別添-3)を知床地域のビジターセンターや、公共施設等で配布することとした。(別添-4

2 自粛要請書の内容について

(1)趣旨

知床における利用者数の急激な増加による自然環境への影響を抑えるため、知床半島先端部地区への立ち入りの自粛を要請するもの。

(2)構成

知床半島先端部地区への立ち入り自粛要請
基本原則
・自然環境への配慮
自然環境保全への意識を高く持つことにより、自然環境へのインパクトを最小化すること。
・次世代への配慮
先端部ならではの優れた自然環境を次世代に残すためにも立ち入りの痕跡を残さないこと。
・自己責任による立ち入り
厳しい自然環境に自ら対処する高度な技術と判断力が求められ、行動の結果は自らの責任となること。
・事業者の責務
事業者も自らの行動に責任を持つとともに、「知床ルール」の趣旨の普及・啓発を図ること。
共通的事項
植生の保護、野生生物の保護、自然環境への影響を最小限とするための行動のガイドラインなど、共通的なルールの考え方を記載。
利用形態別の取扱
現在知床半島先端部で行われている以下の主要利用形態別に留意事項を明記
  • 山岳部における登山利用等
  • 海岸部におけるトレッキング、カヤッキング利用等
  • 動力船による海域の利用
  • 半島各河川におけるサケ・マス釣利用

(3)その他

当地域において注意するべき事項として、ヒグマ対策についても留意事項等を示した。

自粛要請本文とパンフレットは次のWebサイトにも掲載します。
知床国立公園ページへ

添付資料

別添-1 知床半島先端部地区への立ち入り自粛要請の主な送付先[PDF 8KB]
別添-2 知床半島先端部地区の自然環境保全のために~環境省からの立ち入り自粛要請~[PDF 99KB]
別添-3 知床半島先端部地区の自然環境保全のために パンフレット[PDF 81KB]
別添-4 パンフレットを配布する場所[PDF 7KB]