報道発表資料

2019年06月28日

(お知らせ)令和元年度シマフクロウ標識調査の実施結果について

シマフクロウは、北海道の道東を中心に生息している絶滅危惧種であり、国により「シマフクロウ保護増殖事業計画(平成5年11月26日策定)」が策定され保護が図られています。環境省では、保護増殖事業の一環として毎年春に標識調査を行い、個体識別、性別、来歴等の個体情報の収集、繁殖状況の把握等を行っています。 今年度の調査を実施した結果、25巣で36羽のヒナに標識を装着しましたのでお知らせします。標識個体数の合計値としては昨年より多い結果となりました。なお、累積標識個体数は592羽です。

1.調査目的  

保護増殖事業の一環として、シマフクロウのヒナに標識を装着し、個体識別、性別、来歴等の個体情報の収集、繁殖状況の把握等を行っています。この調査を行うことで、シマフクロウの繁殖状況、移動分散、寿命などの重要な生態情報を得ることができます。

2.調査期間  

令和元年5月16日~6月12日

3.結果概要

保護増殖事業の一環として設置している巣箱を中心に調査し(一部天然木も含む)、25巣において計36羽のヒナに標識を装着しました。各地域ごとの内訳は下表の通りです(生息地保全のため位置の詳細は公表しておりません)。

表 令和元年度シマフクロウ標識調査結果

地域

標識ヒナ数(巣数)

根室

16(11)

オホーツク

6(4)

釧路

6(4)

十勝

4(3)

日高

3(2)

上川

1(1)

合計

36(25)

4.留意事項

シマフクロウは非常に警戒心の強い鳥です。このため、特に繁殖中の巣に近づくと、巣を放棄してしまう恐れがあります。まだ生息数も限られていることから、位置等の詳細は公表しておりません。もしも巣箱や営巣を認めた場合でも、不用意に近づかないように、ご理解とご協力をよろしくお願いします。

(参考)これまでの実績等

1985年に標識調査を開始して以降、合計592羽に標識を装着しました。過去5年間の標識ヒナ数は以下の通りです。

2015年 25羽
2016年 27羽
2017年 21羽
2018年 32羽
2019年 36羽

シマフクロウは現在、72つがい、165羽(平成29年度の確認個体数=つがい(72つがい)×2+平成29年度の標識ヒナ数)が確認されています。

1986年以降に傷病等により保護収容した個体(標識調査時のヒナを除く)の約7割が標識付きとなっており、個体の移動分散状況や年齢の把握等に係る重要なデータが得られています。

■ 問い合わせ先
環境省 北海道地方環境事務所
所長: 三村 起一
統括自然保護企画官: 大林 圭司
野生生物課課長補佐: 太田 貴智
電話(011)299-1954 FAX(011)736-1234
環境省 釧路自然環境事務所
所長:安田 直人
野生生物企画官:徳田 裕之
野生鳥獣感染症対策専門官 : 根上 泰子(担当)
電話(0154)32-7500 FAX(0154)32-7575
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