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【お知らせ】野鳥における高病原性鳥インフルエンザウイルスの検出について
2010.10.26 北海道地方環境事務所
稚内市大沼で回収されたカモの糞便から、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)が検出されたとの報告が北海道大学からありました。
このため、大沼周辺における調査を北海道、北海道大学と行うとともに水鳥の多く集まる集団渡来地の国指定鳥獣保護区における野鳥の生息状況把握の回数を増やすなど巡視の強化を実施することとしましたのでお知らせします。
1.検出地点周辺における調査<当所、北海道、北海道大学>
- (1)
- 高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された大沼周辺において、野鳥における異常がないかについて監視を実施します。
- (2)
- 高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された大沼周辺において、ハクチョウ等ガンカモ類の糞の採取分析等によりウイルス保有状況について追加調査を実施します。
2.検出地周辺の国指定鳥獣保護区(クッチャロ湖、サロベツ)における調査
下記の調査を当面週2回実施します。その後は状況に応じて頻度を変更することとしています。
(1)巡視
- ・
- 鳥類生息状況等調査
- ・
- ほ乳類を含めた野生鳥獣の異常の監視
- ・
- 死亡野鳥等調査
(2)糞便調査
- ・
- 10月21日の定期調査で採取したサンプルを早急に分析することとしています(国立環境研究所)。
3.宮島沼及びウトナイ湖国指定鳥獣保護区
両鳥獣保護区においては、速やかに現地確認を行うとともに、巡視頻度を高めて異常の監視に努めていきます。
4.注意頂きたい事項
鳥インフルエンザのウイルスは感染した鳥との濃密な接触等の特殊な場合を除いて、通常では人に感染しないと考えられています。日常生活においては、鳥の排泄物等に触れた場合は手洗いとうがいを行っていただければ過度に心配する必要はありませんので、冷静な行動をお願いします。
【報道機関へのお願い】
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- 鳥インフルエンザウイルスは、現場で取材される際などに靴底や車輌を通じて拡散する懸念もありますので、検出地点周辺への立入や取材は厳に慎むようお願いします。
- ○
- 今後とも、本件に関する情報提供に努めますので、生産者等の関係者や消費者が、根拠のない噂などにより混乱することがないよう、ご協力をお願いします。