2007年6月15日
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2007年06月15日オロフレ山合同パトロール
支笏洞爺国立公園 洞爺湖 浅田 唯衣
6月13日に壮瞥町、登別市、胆振支庁、地元山岳会らと私達でオロフレ山(1230.8m)の登山道パトロールを行いました。オロフレ山の登山口は標高930mで頂上までの標高差はわずかに300mほどです。この時期は、ツバメオモト、ミネザクラ、チングルマ、チシマキンバイ、ハクサンチドリ、ミヤマエンレイソウ、エゾイチゲ、ハクサンチドリ、サンカヨウ、フデリンドウなど花の宝庫です。特にシラネアオイは全コースを通して見ることができるので多くの登山者が訪れます。しかし、シラネアオイの群生地を見るために登山道からはずれた踏み跡が多くあり、今回はそこに立ち入らないようにロープ張りをしました。
シラネアオイの名前の由来にもなった日光白根山では減少しているようです。本州ではなかなかこんなに沢山のシラネアオイを見ることが出来ないでしょう。北海道ではいつまでも見れることを願います。
頂上では、徳舜瞥山・ホロホロ山・来馬岳・洞爺湖・倶多楽湖・羊蹄山・樽前山などの展望が広がり、登山者が景色を楽しんでいました。

登山道よりオロフレ山を望む

シラネアオイが寄り添う...

踏み跡と立入禁止ロープ
シラネアオイの名前の由来にもなった日光白根山では減少しているようです。本州ではなかなかこんなに沢山のシラネアオイを見ることが出来ないでしょう。北海道ではいつまでも見れることを願います。
頂上では、徳舜瞥山・ホロホロ山・来馬岳・洞爺湖・倶多楽湖・羊蹄山・樽前山などの展望が広がり、登山者が景色を楽しんでいました。

登山道よりオロフレ山を望む

シラネアオイが寄り添う...

踏み跡と立入禁止ロープ
図鑑で見るよりも色鮮やかで、ドッテリとした雰囲気は、高山で生き抜くたくましさの貫禄も漂いつつ、でも、全体的にはかわいらしかった、生のギンザンマシコ。
野生動物に会いたいと思っていると、その気持ちが強すぎるあまり、殺気立ってしまい、なかなか会えません。しかし、欲を捨て、無心で歩いていれば、ひょっこり遭遇したりするのです。そのときの喜びは、会いたいと願っているとき以上に嬉しいものです。
ほんのわずかな時間ですが、肉眼で様子がわかるほどの距離で会え、貴重な時間を共有することができて、嬉しかったです。たまに味わえる喜びをいつまでも感じられるように、お互いにストレスを与えないくらいの距離を保ちながら、野生動物とつきあっていきたい。
◆ギンザンマシコ◆
特 徴:オス:頭部から胸、腹は紅色。腹以下は灰色。
メス:頭部から胸、背から上尾筒が黄色。
生息環境:繁殖期は高山のハイマツ帯、冬季は平地から低山の針葉樹の多い森 林に漂行し、時に都市部の街路樹などでもみられる。
生息状況:・1975年に大雪山のハイマツ帯で国内繁殖が初確認された。
・道内の高山帯でも繁殖の可能性がある。
・北方圏から冬鳥として渡来・越冬、あるいは旅鳥として通過するものがある。
行 動:ハイマツの実を主食とし、同林内に営巣。繁殖期には昆虫類やクモ 類も補食する。
ギンザンマシコ
手前:黄褐色のメス
奥:橙色の若鳥のオス
雄成長は頭部から胸、腹は紅色ですが、この鳥は橙色なので、若鳥と思われます。