北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺国立公園があります。
コエゾゼミの羽化も今がラッシュのようです。
夏の釧路湿原、なんと言ってもオススメは夜のホタル観察です。
釧路湿原にはヘイケボタルが生息しています。温根内や達古武キャンプ場の木道を利用すると、間近にその姿を観察することができます。
気温が高い日ほど活発に飛び回ります。また少々の雨や霧でもホタルは光ります。1匹のホタルが大人になってから生きられるのはわずか1週間程。この間にオスとメスが光で交信しながら出合い、次世代へ命をつなぎます。
釧路湿原で観察できるのはお盆頃までです。
観察のポイント
◆懐中電灯の使い方に注意!人工的な光でホタルを惑わせないよう、足下など必要な場所だけ照らしてください。カメラのフラッシュもほどほどに。
◆手のひらにのせて観察するときは、つぶさないよう優しく扱ってください。
◆ホタルに霧中になりすぎて、うっかり木道から湿原に足を踏み外さないよう気を付けてください。
羽化の最中のコエゾゼミの羽化。8月2日、同じ木で2匹が同時に羽化していました。気温は24度ですが、釧路湿原ではかなり暑いほうです。
7月中旬温根内でのホタル観察会の様子。
ヘイケボタル。手のひらに載せると小ささが愛おしい。さて小さな体の発する光は暖かい?