北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺国立公園があります。
環境省で受け入れている実習生が来ていたので、学生を連れて参加することにしました。完全な夜型人間の私は、早起きは大の苦手・・・。朝、目覚まし時計と30分格闘し、何とか起き出して観察会へ向かいました。
観察会のコースは、有名な無料露天風呂「熊の湯」の駐車場を出発し、まず、知床横断道路(国道334号線)沿いを熊越の滝遊歩道入り口まで歩きます。そして、遊歩道を散策しながら熊越の滝を目指します。
出発前に、コース周辺で見られる花や鳥などの写真が載っている手作りパネルを配布し、パネルをヒントにみんなで周りを探しながら歩きました。
熊越の滝遊歩道の途中には、温泉が湧いていて、触れるところがあります。湧き出す温泉に、おそるおそる手を入れた参加者が「おっ!ぬるい・・・。」と一言。ボコボコと音をたてて湧き出ているのを見て、かなり熱いと思っていたようです(笑)。
ヨツバヒヨドリ、ミミコウモリ、ウツボグサなどの花やオトシブミの揺りかご、アワフキムシの泡を観察しながら歩くこと約50分、熊越の滝展望台に到着しました。滝のよく見える川の近くまで下りると、勢いよく流れ落ちた水が辺りに漂い、ひんやりとしています。川には、白い花を咲かせたバイカモが流れに漂い、オショロコマの泳ぐ姿も見ることができました。ここでは森の外の暑さも忘れ、ゆったりと過ごすことができます。
観察会は8月19日まで開催されています。皆さん是非参加してみてはいかがですか?きっと爽やかな空気の中で羅臼の自然を感じることができるはずです!
ボコボコと激しく湧き出す温泉
熊越の滝
運が良ければ、カワガラスの採餌風景が見られるかも!?