2007年8月28日
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2007年08月28日樽前山情報
支笏洞爺国立公園 支笏湖 西川 裕美子
8月24日(金)快晴
久しぶりに 『樽前山』 登山道の巡視に行ってきました。
北海道の学校は夏休みが終わり2学期が始まったためか、地元北海道の人より本州からの登山者が多かったです。
今日は気分を変えていつもとは逆の「東山?西山」周りで歩きました。
7合目ヒュッテを出発して10分ほど歩くと、登山道沿いに何とも不思議な食虫植物『モウセンゴケ』が生えているのです。
モウセンゴケ(毛氈苔)モウセンゴケ科 →葉に線毛があり粘液を分泌して小さな虫を捕獲する食虫植物。湿原に生育する多年生の草本である。
とありますが、ここ樽前山では湿原とは程遠い、急斜面の火山灰混じりの岩礫地に、周りの他の植物とともに岩にへばりつくように生えています。
では、どうしてこのような場所でモウセンゴケが生きていられるのでしょうか?
答えは簡単!!
一見すると乾燥しているように見えますが、霧に覆われることの多い樽前山ですので地下は保水力・保湿力が高く、湿原と同じ環境を作り出しているのでしょう。
まさに自然界の神秘ですね。
この他にも、この手軽に登れる樽前山には見所がいっぱいです。
この時期、一番目につくものといえば真っ白な実を付けた
『シラタマノキ』
でしょう。ツツジ科の植物で北海道では高山の岩礫地で見られます。花は壺形で、実は球形。花も実も白いためよく「これは花ですか?実ですか?」と聞かれます。樽前山でシラタマノキを見るなら東山山頂から下って、西山へ向かう途中がオススメです。ワサワサと実をつけた純白の白玉を目にすることができるでしょう。
また、今の時期ですと白に混じって所々で真っ赤な実を付けた『コケモモ』も見ることができます。
その他にも、イワギキョウ・ミヤマアキノキリンソウ(黄金菊)・エゾオヤマリンドウなどが見られ、山はすっかり秋です。晴れていれば蝦夷富士(羊蹄山)も見える樽前山にのんびり登ってみてはいかがでしょうか?
ただし、山頂で吹く風は、汗をかいた体から一気に体温を奪います。防寒着や雨具をお忘れなく!!
岩礫地に生えるモウセンゴケ
純白の実をつけたシラタマノキ
真っ赤な実をつけたコケモモ
ミヤマアキノキリンソウ(黄色)とエゾオヤマリンドウ(青)
7合目ヒュッテから徒歩5分の展望台
支笏湖がカルデラ湖であることがよく分かります
天気が良いと後方羊蹄山(しりべしやま)通称 羊蹄山(ようていざん)が見えます。
いつ見てもカッコイイです!!
久しぶりに 『樽前山』 登山道の巡視に行ってきました。
北海道の学校は夏休みが終わり2学期が始まったためか、地元北海道の人より本州からの登山者が多かったです。
今日は気分を変えていつもとは逆の「東山?西山」周りで歩きました。
7合目ヒュッテを出発して10分ほど歩くと、登山道沿いに何とも不思議な食虫植物『モウセンゴケ』が生えているのです。
モウセンゴケ(毛氈苔)モウセンゴケ科 →葉に線毛があり粘液を分泌して小さな虫を捕獲する食虫植物。湿原に生育する多年生の草本である。
とありますが、ここ樽前山では湿原とは程遠い、急斜面の火山灰混じりの岩礫地に、周りの他の植物とともに岩にへばりつくように生えています。
では、どうしてこのような場所でモウセンゴケが生きていられるのでしょうか?
答えは簡単!!
一見すると乾燥しているように見えますが、霧に覆われることの多い樽前山ですので地下は保水力・保湿力が高く、湿原と同じ環境を作り出しているのでしょう。
まさに自然界の神秘ですね。
この他にも、この手軽に登れる樽前山には見所がいっぱいです。
この時期、一番目につくものといえば真っ白な実を付けた
『シラタマノキ』
でしょう。ツツジ科の植物で北海道では高山の岩礫地で見られます。花は壺形で、実は球形。花も実も白いためよく「これは花ですか?実ですか?」と聞かれます。樽前山でシラタマノキを見るなら東山山頂から下って、西山へ向かう途中がオススメです。ワサワサと実をつけた純白の白玉を目にすることができるでしょう。
また、今の時期ですと白に混じって所々で真っ赤な実を付けた『コケモモ』も見ることができます。
その他にも、イワギキョウ・ミヤマアキノキリンソウ(黄金菊)・エゾオヤマリンドウなどが見られ、山はすっかり秋です。晴れていれば蝦夷富士(羊蹄山)も見える樽前山にのんびり登ってみてはいかがでしょうか?
ただし、山頂で吹く風は、汗をかいた体から一気に体温を奪います。防寒着や雨具をお忘れなく!!
岩礫地に生えるモウセンゴケ
純白の実をつけたシラタマノキ
真っ赤な実をつけたコケモモ
ミヤマアキノキリンソウ(黄色)とエゾオヤマリンドウ(青)
7合目ヒュッテから徒歩5分の展望台
支笏湖がカルデラ湖であることがよく分かります
天気が良いと後方羊蹄山(しりべしやま)通称 羊蹄山(ようていざん)が見えます。
いつ見てもカッコイイです!!
残念ながら、河川に入っているマスの数はまだ少ないようで、遡上中のマスを橋の上から確認できた河川は3本だけでした。サケ科魚類専門家のお話では、「今年はカラフトマスの回帰が早い」とのことですが、知床の羅臼側(根室海峡側)において、小さい河川もマスで真っ黒になるのは、まだ少し先なのかもしれません。
なお、川に入ったカラフトマスやシロザケ(鮭)を釣ったり捕まえたりするのは、水産資源保護のための法律や条例(水産資源保護法・北海道内水面漁業調整規則)で禁止されています。昨年、アイドマリ川でカラフトマスのつかみ取りを楽しんでいる観光客の方を見かけましたが・・・密漁行為になりますので、くれぐれもご注意ください!
(詳しく知りたい方は、北海道庁の水産林務部ホームページをご覧ください。)
川に大量に遡上するカラフトマスやシロザケは、ヒグマやシマフクロウの重要な餌でもあります。彼らのためにも、川に入ったマスやサケは捕らないようにお願いします。河口や海で釣るときにも、数はほどほどに・・・・
河口付近で群れるカラフトマス
カラフトマスの雄