北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺国立公園があります。
この日の天気は曇りから雪。
利用者はあまりいないかと思いましたが、巡視中に9名の方に遭遇しました。
フレペの滝です。上部が凍り、櫛の様な形の氷が折り重なって造形美を生みだしています。氷の下ではちろちろと滝が流れています。
断崖をのぞいていると、「グルルォォ!」「グルルォォ!」という唸るような鳴き声が聞こえてきました。ワタリガラスです。ハシブトガラスなどと比べると体に筋肉があり、尾がくさび形に見えます。
帰り道、歩道上でエゾシカの群れに遭遇しました。写真の中に6頭エゾシカがいるのがわかりますか?
雪を掘ってササを食べ、鼻の頭に雪をつけていました。
一見かわいく見えるエゾシカですが、近づきすぎるのは危険です。遊歩道から林の中へ移動してくれるまでしばらく待っていました。
*フレペの滝遊歩道は冬期間も利用可能です。林内で小鳥を見つけたり、動物の足跡を探したり、晴れた日に知床連山を見渡すこともできます。しかし、天候や雪の状態によって遊歩道の状況が変わりますので、歩道から外れるなど危険な行為は行わないように注意してください。