ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2008年7月 2日

3件の記事があります。

2008年07月02日国立公園の標識

支笏洞爺国立公園 洞爺湖 浅田 唯衣

 国立公園の境界には、「ここから国立公園ですよ。」ということがわかるように大きな標識が建てられています。その標識の周りも初夏になると、枝葉が伸びて標識が隠れてしまうことがあるのでそのような木の枝払いをしました。思ったよりもなかなか木が覆っている部分が多く、汗をかきながらの作業でした。やっと見やすくなりました~。この看板を見て、みなさんがすこしでも国立公園への意識を高めてもらえたらと思います。


【枝払い前】



【枝払い中】

 また、公園内で洞爺湖の美しい風景を見ることができる場所として、洞爺湖温泉、壮瞥温泉、中島などを「洞爺湖八景」として選定しました。いろいろな角度から洞爺湖や中島、羊蹄山、有珠山・昭和新山を望むことができます。ぜひ訪れて見てください。 



 サミットも控え、みなさんに洞爺湖が支笏洞爺国立公園であることがしっかりアピールできるように準備しています。

 ○洞爺湖八景について
http://c-hokkaido.env.go.jp/summit/topics007.html 

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2008年07月02日サミット5日前 (2008年年7月2日)

支笏洞爺国立公園 洞爺湖 加藤 康大

ご存じのとおり、7月7日(月)~7月9日(水)の3日間、ここ洞爺湖にてG8サミットが開催されます。

政府関係者と警察官が町中にあふれ、至るところで検問、急ピッチでの道路工事や草刈り、建物の撤去・改装… なんだかすごい事になってます。検問に引っ掛かったり(レンタカーだとかなり怪しまれる)、ザリガニ捕ってて尋問されたり… 面倒なこともなくはないですが、こんな経験なかなかできません。楽しみながら業務に務めます。


というワケで、現場の様子を少しだけ皆様にお伝えします。



【歓迎看板】
歓迎フラッグや看板等、サミットムード一色。温泉街の空き店舗を利用しギャラリーやパン屋、観光案内施設、新聞社の臨時支局などが立ち並ぶ。



【旧火山科学館】
綺麗に整備された道路と日本政府の現地本部となる旧火山科学館。道路沿いの不要な看板等も撤去・整備されたのが嬉しい。サミット以降もスッキリした街並みだといいですね。



【警察訓練】
私たちの事務所があります洞爺湖ビジターセンターの駐車場にて、要人警護の予行訓練中。各都道府県の警察車両を一度に見ることができます。


こんなことが毎年一回、世界のどこかで行われていたんですね。何事もなく、無事に終了することを願います。

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2008年07月02日巡視場所紹介③

知床国立公園 羅臼 後藤 菜生子

 みなさん、こんにちは。
木村ARの投稿に引き続き、私たちが定期的に行っている巡視場所の紹介をしたいと思います。

 第3回目の今回は、私たちが「相泊」と呼んでいる巡視場所の紹介です。
「相泊」とは?

 知床半島は先端部まで車道は通っていません。途中までしか車道はないので、知床半島に車で行ける最北東端の地が「相泊」という地名の場所です。
 羅臼町内から道道87号知床公園羅臼線を北上し終点の相泊まで約24㎞、その往復約48㎞の行程が、私たちが「相泊」と呼んでいる巡視場所です。

相泊巡視では
・施設利用状況の把握
・利用者動向の確認
・自然状況の把握
を主な調査項目として、巡視を行っています。


オジロワシ

 相泊に向かう道路沿いでは、よくオジロワシを見かけます。ここには、繁殖している番(つがい)がいるのです。手前に写っているのはハシボソガラスですが、大きさの違いがよく分かると思います。
 海岸や木の上にとまっている姿や、上空を飛翔している姿などを目撃することができます。
 他にも、冬場はたくさんのカモ類などの水鳥を海上に見ることができますし、現在山側では様々な夏鳥のさえずりを聞くことができます。


ヒカリゴケ

 北海道指定天然記念物の一つで、マッカウス洞窟に自生するヒカリゴケです。幻想的なグリーン色を放つヒカリゴケは、そのものが光を放っているのではなく、ヒカリゴケの茎にあるレンズ状の細胞に光が反射し、光っているように見えるのです。神秘的な光です。見る角度によって光の強さなどが違って見えるので、方向を変えて見てみるといいですよ。


くじらの見える丘公園(羅臼漁港も見えます)

 ざいもく岩トンネル上には羅臼灯台があり、その隣にくじらの見える丘公園があります。
 羅臼の海では8種類のクジラの仲間や、シャチやイルカが確認されています。
丘からクジラやシャチの姿を観察できるのは日本でもここ羅臼だけ! くじらの見える丘公園はその観察にとても適している場所なんです。
 丘からクジラの噴気が見えるなんてすごいと思いませんか?!しかも、今年はシャチの目撃件数が多いらしく、高い確率で確認されているようですよ!


 また、道道87号知床公園羅臼線沿いには相泊温泉とセセキ温泉という温泉があります。どちらも海の向こうには国後島を眺めることもでき、開放的な温泉です。
 相泊温泉は日本最北東端の温泉です。6月下旬から8月末(日程は要問い合わせ)には浴槽を囲う屋根付きの小屋が掛けられ、脱衣所と浴槽が男女別になります。期間中でも高波の影響で小屋を撤去する場合もありますのでご注意を。
 セセキ温泉は「北の国から2002遺言」で撮影地になった温泉です。こちらは番屋の方が個人で管理している温泉ですので、入浴の際は必ず管理人の方に声をかけてくださいね。入浴料は無料ですが、清掃協力金として寸志をお願いします。また、写真を撮るだけでも、個人の敷地に入るわけですから、管理人の方にひと言お断りをお願いします。
 どちらも海岸にある温泉なので、入浴可能な期間や時間帯があります。また、特に女性の方は脱衣所などの設備等の情報を、事前に確認してからお越しください。
 地元の漁師さんを始め多くの方々が利用する温泉です。ルール・マナーを守って気持ち良く入浴しましょう。

 山も海も動物も植物も温泉も楽しめる、道道87号知床公園羅臼線。
知床半島の最北東端にぜひ、いらしてみては?!

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