北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺国立公園があります。
まず河原で十勝石探しを行いました。十勝石は石器時代に矢じりとして使われていた黒曜石のことです。みんな熱心に探して、たくさんの十勝石を見つけることができました。また、粘土石を削って水に溶かして粘土を作って遊んだりもして好評でした。
昼食後、今度は火おこしをおこないました。ガイドセンターお手製の火おこしの道具と麻紐をほどいて丸めた着火材を使います。なかなか火がつかないのでみんな悪戦苦闘でしたが、がんばってみんな火をおこすことができました。昔の人は大変だったんだなあとしみじみ感じました。
そして夕食のハンバーグカレー作りが始まりました。自分たちでおこした火を使ってのダッチオーブンで炊いたご飯もうまく炊けていたし美味しくできて良かったです。
ご飯の後、石村が環境についての紙芝居をしました。みんなに国立公園について知っているかたずねたところ、残念なことに知っているのは一人だけでした。そこで自分の町にも国立公園があることを伝えました。あまりエコや自然について知らない子が多かったのでこれを機に関心をもってもらえればと思いました。
それから蛍の池に行って観察しました。北海道にいるのはゲンジボタルより小さいヘイケボタルのみです。毎日見られるわけではないのですが今日は風もなく暖かく晴れていたのでたくさん飛んでいました。星もきれいだしみんな幻想的な淡い蛍の光を見ることができて喜んでいました。水がきれいな場所にしか住めない蛍。みんなこういった体験によって将来このような生き物たちを大切に思う人間になってくれればといいなと思います。
次の日は近くの川へ向かって出発。ライフジャケットとヘルメットを着用しての川流れや箱めがねを使っての魚採りを楽しんだり、カエルを捕まえて穴を掘って作ったプールに入れて遊んでいました。魚はヤツメウナギ・ハナカジカ・アメマスの稚魚が捕れました。
その後昼食を食べ、温泉に入って冷えた体を温めて解散となりました。
カエルや虫を嫌がらない子が多かったし、仲良く自然の中で楽しんでいて良かったです。こういった地元の自然の中での生活体験は生きる能力を高め、地元の自然に対する理解や親しみ、共同生活により協調性を高めるので子ども達にとってとてもいい経験になったのではないでしょうか。
また、私自身も子ども達から学ぶことが多く自然を素直な目線で見ることができて楽しかったです。