北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺国立公園があります。
旭岳の今の時期のおすすめ場所は?と聞かれたら、こちらを挙げたいと思います、天女が原湿原。
例年だと花も少なくなる天女が原ですが、今年は花の開花が遅かったようでまだまだタチギボウシが見事でした。私が歩いた17日は小雨の降るあいにくの天気ということもあり、出会った登山者は全くなし。途中、決して歩きやすい道ばかりではありませんが(湿原周辺はすべて木道が設置されています。湿原内には下りないようにして下さい)、7月に比べてヤブ蚊も減りますので静かな山歩きをしたい方にはお勧めのスポットです。
コースタイムの目安は
旭岳温泉登山道入り口~天女が原湿原→約1時間(登り片道)
旭岳温泉登山道入り口~姿見の池園地→約2時間30分(登り片道)
登りがしんどいという方は、ロープウェイを使わずに歩いて降りるというのも一つの手です。が、毎年熊の目撃情報もある所なので、単独での早朝、夕方の登山は避けたほうがよいでしょう。また、しっかりとした登山装備で観光でにぎわう姿見の池とちょっと違った旭岳を楽しんでみてください。夏だけでなく、秋、冬の天女が原も実は隠れた旭岳のスポットですよ。
こちらが現在の湿原。今日は天気がイマイチでしたが、タチギボウシの群落が見事でした。
9月下旬の天女が原は紅葉の名所となります。
冬の天女が原も違った風情がありスバラシイです。12月撮影