2009年8月21日
2件の記事があります。
2009年08月21日大平山って国立公園ではない?
支笏洞爺国立公園 洞爺湖 浅田 唯衣
今年も大平山(おおびらやま・おびらやま)の巡視に行ってきました。大平山は北限に近いブナ天然林、石灰岩地植生が貴重な山ですが、国立公園ではありません。でも大平山には、自然環境保全法により環境大臣が指定した自然環境保全地域があります。全国各地にある自然保護官事務所では国立公園以外にも、こういった場所の巡視も行っています。
ところで、みなさん日本の国土は国立公園だけでなく、さまざまな形で指定され、保全されていることをご存じですか?
なが~くなりますが、大平山の巡視の写真を入れながら(写真で休憩してください。)ご紹介したいと思います。

目の保養に、エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)です!きれいなピンク色でとても好きな花です。
○自然公園(自然公園法)
優れた自然の風景地を保護と自然とのふれあいの場として利用を推進している公園のことです。
1. 国立公園・・・日本の風景を代表する優れた自然の風景地で、環境大臣が指定し国が管理を行います。(全国29ヶ所)
2. 国定公園・・・国立公園に準ずる自然の風景地で、都道府県の申し出を受けて環境大臣が指定し、都道府県が管理を行います。(全国56ヶ所)
3. 都道府県立自然公園・・・国立・国定公園に次ぐ、自然の風景地で、都道府県を代表する公園で、都道府県が条例によって指定し、管理を行います。(全国309ヶ所)
大平山の登山道のある西斜面は、狩場茂津多道立自然公園に指定されています。
○自然環境保全地域(自然環境保全法)
原生状態が保たれている地域や優れた自然環境を保全するために指定したものです。自然環境保全地域には次の種類があります。
1. 原生自然環境保全地域・・・人の活動の影響を受けることなく原生の状態を維持している地域のこと(全国5ヶ所指定)。北海道は遠音別岳と十勝川源流部の2ヶ所があります。
2. 自然環境保全地域・・・①高山・亜高山性植生、優れた天然林②特異な地形・地質・自然現象③優れた自然環境を維持している海岸・湖沼・湿原・河川・海域④植物の自生地・野生動物の生息地の内、①~③と同程度の自然環境を有している地域 であること。(全国10ヶ所指定)。北海道では大平山の1ヶ所だけです。
3. 都道府県自然環境保全地域・・・「2.自然環境保全地域」に準ずる自然環境を維持している地域(海域を除く)で、都道府県条例で定めたもの。北海道では大千部岳など7ヶ所あります。
自然公園と自然環境保全地域は、ともに自然環境の保全を図る目的があります。しかし、自然公園は適切な利用の推進も目的とされていますが、自然環境保全地域には利用の視点がないという大きな違いがあります。大平山自然環境保全地域のエリアは、原生的な自然が保たれています。
○その他
大平山のほとんどの地域が森林法に基づく保安林に指定されています。また、大平山を所管する北海道森林管理局では、植物群落保護林に設定し保護しています。

大平山へは登り約4時間、下り約3~4時間かかり、途中、不明瞭な道、落石や滑落の起こりやすい箇所もあります。ブナの実が大好きなクマの落とし物もブナ林では良く見かけます。

大平山から狩場山方向を見た風景です。人間が造り出した人工物は全く見あたりません。
すべてにおいて言えることは、大平山には貴重な自然があって、誰が指定や管理をしても、みんなで守って行かなくてはならなりません。そして、日本には、大平山だけでなく、守られなければならない、たくさんのすばらしい自然があるということです。
みなさんが住んでいる近くにはどんなステキな自然がありますか?なが~い日記おわりです。
ところで、みなさん日本の国土は国立公園だけでなく、さまざまな形で指定され、保全されていることをご存じですか?
なが~くなりますが、大平山の巡視の写真を入れながら(写真で休憩してください。)ご紹介したいと思います。

目の保養に、エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)です!きれいなピンク色でとても好きな花です。
○自然公園(自然公園法)
優れた自然の風景地を保護と自然とのふれあいの場として利用を推進している公園のことです。
1. 国立公園・・・日本の風景を代表する優れた自然の風景地で、環境大臣が指定し国が管理を行います。(全国29ヶ所)
2. 国定公園・・・国立公園に準ずる自然の風景地で、都道府県の申し出を受けて環境大臣が指定し、都道府県が管理を行います。(全国56ヶ所)
3. 都道府県立自然公園・・・国立・国定公園に次ぐ、自然の風景地で、都道府県を代表する公園で、都道府県が条例によって指定し、管理を行います。(全国309ヶ所)
大平山の登山道のある西斜面は、狩場茂津多道立自然公園に指定されています。
○自然環境保全地域(自然環境保全法)
原生状態が保たれている地域や優れた自然環境を保全するために指定したものです。自然環境保全地域には次の種類があります。
1. 原生自然環境保全地域・・・人の活動の影響を受けることなく原生の状態を維持している地域のこと(全国5ヶ所指定)。北海道は遠音別岳と十勝川源流部の2ヶ所があります。
2. 自然環境保全地域・・・①高山・亜高山性植生、優れた天然林②特異な地形・地質・自然現象③優れた自然環境を維持している海岸・湖沼・湿原・河川・海域④植物の自生地・野生動物の生息地の内、①~③と同程度の自然環境を有している地域 であること。(全国10ヶ所指定)。北海道では大平山の1ヶ所だけです。
3. 都道府県自然環境保全地域・・・「2.自然環境保全地域」に準ずる自然環境を維持している地域(海域を除く)で、都道府県条例で定めたもの。北海道では大千部岳など7ヶ所あります。
自然公園と自然環境保全地域は、ともに自然環境の保全を図る目的があります。しかし、自然公園は適切な利用の推進も目的とされていますが、自然環境保全地域には利用の視点がないという大きな違いがあります。大平山自然環境保全地域のエリアは、原生的な自然が保たれています。
○その他
大平山のほとんどの地域が森林法に基づく保安林に指定されています。また、大平山を所管する北海道森林管理局では、植物群落保護林に設定し保護しています。

大平山へは登り約4時間、下り約3~4時間かかり、途中、不明瞭な道、落石や滑落の起こりやすい箇所もあります。ブナの実が大好きなクマの落とし物もブナ林では良く見かけます。

大平山から狩場山方向を見た風景です。人間が造り出した人工物は全く見あたりません。
すべてにおいて言えることは、大平山には貴重な自然があって、誰が指定や管理をしても、みんなで守って行かなくてはならなりません。そして、日本には、大平山だけでなく、守られなければならない、たくさんのすばらしい自然があるということです。
みなさんが住んでいる近くにはどんなステキな自然がありますか?なが~い日記おわりです。
場所は中岳温泉から旭岳ロープウェイ側に戻る途中300mほど行った箇所。裾合平コースへ行く登山者の方は必ず通る道です。どうやら同じ個体がこのあたりをうろついているようです。
ホイッスルなどにて何度か威嚇もしましたが、こちらを少し見るだけで逃げる気配がないようなので、人間慣れしてきているヒグマの可能性があります。
突然の遭遇を避けるため、悪天候による視界不良時などは場合によっては入山を控えることも必要かと思います。
今年の大雪は、夏の悪天候の影響もあるのか例年以上にヒグマとのニアミスが報告されています。登山の際は、最寄りのビジターセンターなどで必ず情報収集を行ってから山に入るようにして下さい。ヒグマに遭遇したときには、できるだけヒグマを驚かせずにそっとその場を離れるようにして下さい。また、遭遇情報をビジターセンター等にお知らせ下さい。
手つかずの自然が残されている大雪山。あくまでもここはヒグマが生息している場所に人間がお邪魔していくという心得をもって入山するという意識が大事です。逆にいえば、ヒグマがいなくなってしまうということはそれだけ自然が破壊されてしまうということでもあります。ヒグマは大自然の象徴、くれぐれも自然の中に足を踏み入れることの重要性を認識の上、登山を楽しんでください。
ヒグマが確認された旭岳北斜面
1時間以上はうろついていたようです。