北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺国立公園があります。
登山口からはしばらくは、トドマツやアカエゾマツなどの針葉樹林が広がるなだらかな登山道が続きます。
『5合目周辺からの景色』
5合目付近からは展望がよくなり、上の写真のような紅葉を望むことが出来ます。針葉樹に混じって赤く紅葉している樹の多くはナナカマドですね。
『マルバシモツケ』
マルバシモツケも秋らしく色づいていました。葉先から根の辺りへ、赤から黄色のグラデーションになっているところがとても美しく感じられました。因みに、マルバシモツケは高山帯の荒原や岩礫地で見られる低木です。7月から8月にかけて白い花を咲かせます。
7合目辺りからは、溶岩の尾根を進みます。そこから頂上まではあとわずか。
『山頂からの眺望』
山頂では風を遮るものが全くないため、体感温度はかなり低く、冬用の帽子と手袋を持って行かなかったことを後悔しました…。
雌阿寒岳ではまだ初雪の観測はされていませんが、今後登山される方は特に、低体温症には充分注意しましょう。また、今時期は冬眠前のヒグマが食料を求めて活発に移動する時期でもあります。実際、登山道沿いにヒグマのフン(ガンコウランの実が主)が発見されていますので、ヒグマ対策も万全に整えて出かけましょう。