北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺国立公園があります。
ホロホロ山への白老コースは昭和58年に出来た登山道で、利用者は日鉄鉱山跡コースよりは圧倒的に少ない状況です。道道から林道に入り、約4.5kmで「ホロホロ山登山口」という看板が設置されてある旧登山口があります。(標高650m付近)ここには登山者名簿があるので入山の場合は記入しましょう。ここから4.5合目(標高840m付近)まではかつて登山道が沢沿いに延びていましたが、現在は通行不可です。ここからは4.5合目まで林道が伸びているので徒歩か、車で上がります。車の場合は、4.5合目の登山口は3台程のスペースしかなく、また林道は雨水により段差が激しく、落石の可能性もあるため乗用車(?)はおすすめしません。
ホロホロ山頂手前の名前のないピーク。斜面は紅葉していました。
そこからの登山道は迷う道もなく、途中ダケカンバの合間から、支笏湖や樽前山、恵庭岳、無意根山を望むことができます。樽前山山頂にある溶岩ドームからは噴煙が出ているのを確認できます。
ホロホロ山山頂より支笏湖、樽前山、恵庭岳が見える。
紅葉は約1000m付近まで下りていました。さらに上がるとハイマツ帯に入り、ますます、支笏湖が目前にせまるような景色が見られます。登山道沿いには鮮やかな紫色のエゾリンドウが目を引きます。ハイマツ帯を標高差100mほど上がれば、そこはもう360℃のパノラマ。近くはオロフレ山、羊蹄山、有珠山、洞爺湖、駒ヶ岳など、また遠くには日高方面の山々の展望が開けます。またなんと言ってもホロホロ山頂から歩いて30分もかからない距離に徳舜別山がせまります。山の形は三角帽子のようで、長く稜線に延びる登山道が帽子のてっぺんにつながっています。斜面はオレンジ、緑など色鮮やかになっていました。ホロホロ山は別名、徳心別山で標高1322.4m。徳舜別山は1309mです。なぜホロホロなのかはわかりません。でもステキな山名です。ぜひここまできたら徳舜別山へ登ってみましょう。
三角帽子の徳舜別山。
この山域はクマも出没します。注意しましょう。また、ホロホロ山山頂からは北に延びる稜線が登山道と間違えやすくガスがかかっているときは要注意です。山頂からはやや東に向かいます。タイムコースは4.5合目からは登り1時間30分、下り50分ほどです。またホロホロ山の巡視は来年です。