北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
1件の記事があります。
ページ先頭へ↑
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺国立公園があります。
このような沢の部分は要注意です。間違えて沢を下りてしまい、遭難するケースが度々起こります。過去の遭難箇所には地元の遭難対策協議会などによりロープが張るなどの対策を施していますが、それでも遭難する方が毎年後を絶ちません。
これは先週になりますがパークボランティアで行ったロープ張りの風景です。雪渓歩行により夏道をショートカットして植物帯に入ってしまう登山者が多いこの時期は、毎年雪の上に仮のロープを張り本来の道への誘導をします。もちろんすべての雪渓箇所にロープがあるわけではありませんのでガスなどによる視界不良時には道迷いに十分注意が必要です。
今年は昨年よりもさらに雪解けが遅く花の開花も遅れている裾合平ですが、ようやくここにきて花の時期が始まってきたという印象でした。なんといってもここは高山植物の花畑で有名な所。これから1~2週間先位までは登山者の目を楽しませてくれることでしょう。夏山シーズン真っ盛りの中、くれぐれも事故のないように登山を楽しんでください。
本日のベストポイント。旭岳の北斜面をバックに一面のエゾコザクラ群落が見事でした。ただ、ここの名物であるチングルマは若干速いかな?という印象でした。これからに期待ですね。
追記 7月15日(木)に裾合平でヒグマの目撃情報がありました。今の所目撃情報はその一回だけですが、いよいよヒグマが高山帯にやってくる季節となりましたので、山に入る際は熊対策をしっかりお忘れなく。