北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺国立公園があります。
でも羅臼の夏は違います。夏といえば霧が立ち込めるし、気温もなんだか肌寒い。同じ知床でもウトロはカラッと晴れて暑い日が多いのです。大して大きくもない半島の中なのに気候の違いは歴然です。
ただし、本州から来て「もう暑いのはうんざり」という方には羅臼がオススメです。きっと避暑地気分を満喫できることでしょう!
そんな避暑地羅臼ですが、本日(7/23)は晴天。青空も見えています。
久々の好天、嬉々として熊越の滝に向かいます。
熊越の滝歩道は途中から二股に分かれており、滝を上から展望するコースと、下から回り込むコースがあります。それぞれに魅力があり、行程も短い(往復1時間程度)ことから訪れる方の多くは両方のコースを歩かれるようです。
私には以前からこの場所で見たい花があり、そろそろ咲いているだろうと思い、目を皿のようにして周囲を見回していました。するとなにやら水面に浮かぶ白いものを発見。近寄って確認すると、ビンゴ!
私が見たかった花は「バイカモ」といい、花期が短いのか見に来る時期が悪いのか、今まで見ることが出来ませんでした。バイカモは通常は水流にたなびいているだけの水草のように見えますが、その花は何とも可憐で神秘的です。名前も「バイカ」=「梅花」に由来していているだけあり、ウメの花によく似ています。
熊越の滝は訪れる人も多くないので、静寂な雰囲気を独り占めにしながら、花や野鳥を観察することが出来ます。晴れた日ならのんびりと散策するのも良いでしょう。
ただし、くれぐれもヒグマにお気を付けて。知床ではどこで遭遇してもおかしくありません。ビジターセンターなどで情報を収集してから歩くことをお勧めします。