2010年12月 3日
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2010年12月03日ヒグマが出た時にきちんと対処できるか
知床国立公園 ウトロ 伊藤典子
来年度から知床五湖の利用方法が大きく変わります。その中の一つに5月10日から7月31日の間に地上歩道を歩く場合は、ヒグマ対処法を身につけた引率者と同行してまわるということが義務づけられるというものがあります(高架木道は自由に散策できます。詳しい内容は下記のホームページをご確認下さい)。
さて、そのヒグマ対処法を身につけているかどうかのチェックを11月29日と12月1日に実際に知床五湖で行いました。今回は、引率者1名がお客4名を連れてガイドするということを想定して歩きました。本部の役やヒグマの役も配置し、来年度と同じ状況です。
全部で26名の引率者試験の受験者。ヒグマが出た際の対応だけでなく、ヒグマに会わないための対策がきちんと出来ているかどうかがチェックされました。私は、お客役として23回歩きましたよ。
お客さん気分で、ガイドさんに質問してみたり。全ての方に同じような質問をしたのですが、色々な返答の仕方があって面白かったです。ちなみに、質問内容は「(シカの糞を指して)これは何ですか?」等々。今時期のシカ糞は便秘ぎみのコロコロの糞なので「これはチョコボールです」なんて面白い回答もありました。

地上歩道に持ち込むことの出来ない食べ物を回収している所

クマが出ました! 慌てず騒がず、お客さんを誘導しています。
この試験に合格した人が、来年度からヒグマ活動期に安全に五湖を案内してくれます。
来年度の五湖の詳しい仕組みは→http://shiretoko-whc.jp/goko/
さて、そのヒグマ対処法を身につけているかどうかのチェックを11月29日と12月1日に実際に知床五湖で行いました。今回は、引率者1名がお客4名を連れてガイドするということを想定して歩きました。本部の役やヒグマの役も配置し、来年度と同じ状況です。
全部で26名の引率者試験の受験者。ヒグマが出た際の対応だけでなく、ヒグマに会わないための対策がきちんと出来ているかどうかがチェックされました。私は、お客役として23回歩きましたよ。
お客さん気分で、ガイドさんに質問してみたり。全ての方に同じような質問をしたのですが、色々な返答の仕方があって面白かったです。ちなみに、質問内容は「(シカの糞を指して)これは何ですか?」等々。今時期のシカ糞は便秘ぎみのコロコロの糞なので「これはチョコボールです」なんて面白い回答もありました。
地上歩道に持ち込むことの出来ない食べ物を回収している所
クマが出ました! 慌てず騒がず、お客さんを誘導しています。
この試験に合格した人が、来年度からヒグマ活動期に安全に五湖を案内してくれます。
来年度の五湖の詳しい仕組みは→http://shiretoko-whc.jp/goko/
涛沸湖はオホーツク海につながる汽水湖。四季を通して多くの鳥が飛来し、国指定鳥獣保護区であるとともにラムサール条約登録湿地に指定されています。
この日はオオハクチョウ以外にもオナガガモやマガモ、オジロワシ、オオワシ、ユリカモメなどが観察できました。
観察していた中でも数百羽のユリカモメが乱舞している景色は圧巻でした。地元の方のお話しによると、湖に住むワカサギを食べているのだとのこと。鳥たちにとって涛沸湖は豊かな餌資源と安心して休息できる重要な場所となっているようです。
涛沸湖とオオハクチョウ
さて、稚内市大沼でカモの糞便から高病原性鳥インフルエンザウィルスが検出されたのに伴い、環境省では涛沸湖など鳥が多く集まる場所で渡り鳥の種類や数を調べる調査や衰弱・死亡した鳥がいないかなどの監視強化を行っています。
鳥インフルエンザウィルスはもともとカモ類などを自然宿主として存在していますが、ニワトリなど家禽に感染した場合に高い病原性をもたらすタイプ(高病原性)が知られています。
感染した鳥との濃密な接触等をしない限り人には感染しないと考えられています。日常生活においては、排泄物などに触れた後には、手洗いとうがいを行えば、過度に心配する必要はありません。
渡り鳥のカウントの様子
野鳥はさまざまな原因で死亡しますが、同じ場所でたくさんの鳥が死亡していたら、鳥インフルエンザに限らず野鳥にとって重大な感染症や中毒の可能性がありますので、触ったりせずに地方自治体等へ連絡しましょう。愛嬌のある鳥たちにはついつい近づきたくなってしまいたくなるかもしれませんが、そっと見守るようにしてください。人の靴底への糞の付着等により、ウイルスを非意図的に拡散させてしまうおそれもあることから、このことにも注意していただきたいですね。
愛嬌のあるオオハクチョウですが、陸地に誘引するような餌やりは控えましょう