ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2011年4月22日

3件の記事があります。

2011年04月22日知床五湖オープン!

知床国立公園 ウトロ 山本 雄

4月22日、知床五湖の利用が始まりました。

昨年度にはなかった新しい施設、知床五湖フィールドハウスが建っています。
フィールドハウスの公衆トイレ部分は今日から利用できますが、施設の残りの部分は4月29日から利用可能となります。

現時点で、利用できるルートは、高架木道と地上遊歩道1湖~2湖をまわるルートです。
まだ、雪もありますので(ぬかるみもあります!)、特に地上遊歩道を歩こうと思っている方は、トレッキングシューズや長靴が必要です。日によりますが、寒い時は雪が降るぐらい冷えますので、防寒対策はしっかりと。

今日は、お昼ごろから天気となり、とてもすがすがしい感じがしました。
こんな場所で仕事ができるなんて・・知床に来てよかったなぁとしみじみ。
家族連れのお客様の姿もあり、高架木道へと歩いていかれました。



知床五湖フィールドハウス

さて、
先日のAR日記でも書きましたが、今年から知床五湖の利用が変わります。

どのように変わるのか、ここでおさらいをしましょう。
(まとめることで私の頭も整理しながら・・)

まず、利用可能なシーズンが以下のように分かれます。

4月22日 ~ 5月9日 <昨年と同じ>
5月10日 ~ 7月31日 <ヒグマ活動期>
8月1日 ~ 10月20日 <植生保護期>
10月21日 ~ 閉園(通年11月中旬) <自由利用期>

次に、それぞれの違いを見てみましょう。
○4月22日~5月9日 <昨年と同じ利用となります>
・高架木道  無料、予約不要、手続きなし
・地上遊歩道(1~2湖周回ルート) 
     無料、予約不要、手続きなし
 ※ 3~5湖をまわるルートは残雪のため、現在閉鎖中です
 ※ 地上遊歩道と高架木道は接続されていません

○5月10日~7月31日 <ヒグマ活動期>
・高架木道  無料、予約不要、手続きなし
・地上遊歩道(5湖→4湖→3湖→2湖の順路)
     有料:手数料(大人500円、子供250円)
         +
     登録引率者のガイド料(各ガイド会社さんにご確認を)
     予約必要(事前に登録引率者によるガイドツアーへの参加予約が必要となります。29日以降はホームページからも予約が可能です。また、当日予約につきましては、知床五湖フィールドハウスにお問い合わせください。 → TEL:0152-24-3323)
     申込み手続き不要(登録引率者が代行してくれます)
 ※ この時期の地上遊歩道は、一般の方のみでの利用はできません。必ず登録引率者のガイドツアーに参加する必要があります。
 ※ 地上遊歩道から高架木道への接続はありません。

○8月1日~10月20日<植生保護期>
・高架木道  無料、予約不要、手続きなし
・地上遊歩道(5湖→4湖→3湖→2湖→高架木道、
       または2湖→1湖→高架木道)
     有料:手数料(大人250円、子供100円)
     予約不要(ただし、人数制限がありますので、事前予約(インターネットで利用する日の10日前から可能)をお勧めします)
     申込み手続き必要(当日、知床五湖フィールドハウスにて。申請書に氏名・住所(グループで入る場合は代表者の氏名・住所・立入人数)を記入します)

○10月21日~閉園(通年11月中旬) <自由利用期>
・高架木道  無料、予約不要、手続きなし
・地上遊歩道(5湖→4湖→3湖→2湖→高架木道、
       または2湖→1湖→高架木道)
      無料、予約不要、申込み手続き不要

注意:どの時期も駐車料金(乗用車:410円)が必要になります。
   どの時期も高架木道から地上遊歩道へ降りることはできません。
   どの時期も高架木道は、予約の必要はなく、申し込みの手続きもなく、無料で、ご利用頂けます。
   どの時期もヒグマの出没によって、ルートが変更・閉鎖されることがあります。

このように変わります。皆さんわかりましたか?

詳しくは、知床五湖ポータルサイトhttp://www.goko.go.jp/index.htmlをご覧ください。

また、何か質問などがあれば、お気軽にお問い合わせください。

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2011年04月22日アクティブ・レンジャーのお仕事 -調査-

釧路湿原国立公園 釧路湿原 小林 美保

調査、調査、、、と言っても「どんな調査をしているの?」
そんな疑問にお答えするべく、
本日行ったエゾシカカウント調査についてご紹介します。

AR日記をチェック済みのみなさんならご存じの通り
北海道ではエゾシカが増加傾向にあります。
ここ、釧路湿原でも「増えているとは感じるものの実際どうなんだろう・・・」
ということで、2006年度よりARによるエゾシカカウントを始めました。





その方法とは・・・
冬期の間、月に3回(上旬・中旬・下旬)
細岡展望台よりフィールドスコープを使用し
私たちの見える範囲でエゾシカの数をカウントします。。。

そう、そんな地道な調査を私たちは続けているのです。
例年は3月まででしたが、今年は5月まで続ける予定です。


 ※展望台から見渡せる範囲

この調査が、釧路湿原のエゾシカの状況を知る参考になることを期待し
寒さを耐えしのぎながら、涙目になりながら、今日も調査は続きます。
(片方の眼でスコープを見続けると、花粉でしょうか、涙が出るのです・・・)

細岡展望台から、カウンター片手にフィールドスコープを
のぞいている人がいたら ぜひ声をかけてください!
*環境省 自然保護官事務所の緑の腕章が目印です*




巡視中に出会った オジロワシ(成鳥)
木々に同化しているかのように、
それでいて存在感のある姿が印象的で
思わず写真を撮りました


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2011年04月22日今年から新しく着任しました。

利尻礼文サロベツ国立公園 稚内 山上佳祐

今年から稚内事務所のサロベツ地区を担当します山上 佳祐と申します。

室蘭生まれで札幌、釧路と道内を転々としており
道北地方も、アクティブレンジャーの仕事も初めてですが、
稚内名物の強風にも、前任ARである賀勢さんのサロベツへの想いにも負けないよう全力で頑張っていきたいと思います。これから、どうぞよろしくお願いします。


初巡視の際に撮った、長沼周辺の木道の様子です。
こちらでも雪はもう見あたらず、春が訪れたことがわかりますね。





と思いきやまだ雪も降るのですね。まだまだ寒い日が続きます。
(上の写真は4月16日に行われたパークボランティア総会会場の翌朝の様子です。)

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