北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺国立公園があります。
日程は16日、17日と一泊二日、羅臼平泊。3連休の真ん中の天気が悪い予報になっていましたが、登ってみれば思ったより、悪くなりませんでした。
六年ぶりに硫黄山登山口が使用可能(6月25日~8月25日限定)となったため、縦走の計画を立てる方も多いと思います。また、硫黄山のみ日帰りで登山を楽しむ方も多いと思います。
しかし、このルートは、上級者向けとなっています。このルートを使用する際は、事前の情報収集をお願いいたします。
まず、この場所は、ヒグマの住みかということを覚えておいてください。目撃も多発していますし、実際巡視中に遭遇もしました。ヒグマが出たときに正しく対処できるよう、勉強をしてから山に入る必要があります。
また、上級者向けのルートと書きましたが、このルートは分かりにくい箇所があり、また、足場の悪い箇所もあります。登山道の様子も、雪渓等、日々変化していきます。出発前に事前の情報収集は必須です。
また、3連休の最終日、遭難の捜索がありました。登山届けの提出があまかったため、捜索の範囲の特定ができず、捜索の動きがはっきりと決められませんでした。
楽しく過ごすはずの、山。万全な姿勢で取り組んでいただけたらと思います。
出発前には下記の場所で、情報収集をお願いいたします。
岩尾別登山口:木下小屋
硫黄山登山口:管理詰め所
羅臼温泉口:羅臼ビジターセンター
ウトロ側では、知床自然センターや知床世界遺産センター等でも、情報の提供や収集を行っています。
また、登山道上で何か気がついたことがありましたら、情報をお寄せいただけたらと思います。
フードロッカーをご存じですか?食糧管理の徹底が必要です。
また、奥にある白い紙。携帯トイレをご存じですか?出したものは持ち帰ってください。
自分は何度も通っているため、感じなかった迷いやすいルート。ガスが出れば分かりにくくなる場所。ご指摘いただければ、対応や、後の情報提供に役立ちます。
どうぞ、みんなで安全に山を楽しみませんか。