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アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2012年2月17日

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2012年02月17日ワシウォッチングのススメ ~初級編~

知床国立公園 羅臼 後藤 菜生子

冬の渡り鳥として飛来するオオワシ・オジロワシ。
特にここ知床半島は、多くのワシたちがやってきます。
そして今の時期、もっとも多く集まっているのです。

とはいっても、オオワシやオジロワシを見る機会なんてそう多くはないのではないのでしょうか。
そこで、今回から3回にわたり、“ワシウォッチングのススメ”と題して
オオワシとオジロワシの見分け方を紹介しながら、バーチャルワシ観察を
お届けします。
シリーズ終了後には、もれなくワシウォッチャーになれる…ハズ。

まずは簡単に、紹介から。
【オオワシ】
全長:♂88㎝、♀102㎝
翼開長:220~250㎝      ※翼開長…翼を広げた長さ
体重:約5~8㎏
繁殖地域:ロシア東部(カムチャッカ半島、サハリン北部など)
  
【オジロワシ】
全長:♂83㎝、♀92㎝
翼開長:199~228㎝
体重:約4~7㎏
繁殖地域:ユーラシア大陸全域

数字をみても分かるように、どちらもとても大きい鳥です。
どちらも主に魚食ですが、カモなどの水鳥や、エゾシカ・クジラ類などの死体も食べています。


それでは、ワシウォッチングのススメ、初回となる~初級編~。
まずは、「留まっている姿」から。

白い肩が目立つオオワシは、全体的に黒っぽい印象。
オジロワシは、全体的に茶色っぽい色をしています。
どちらも白い尾が見えていますね。

次は、「飛んでいる姿」です。

オオワシは、羽の下に丸みがあり、尾羽は深いくさび形をしています。
オジロワシの羽の下はそんなにふくらみはありませんね。わりと直線的。尾羽もくさび形ですがオオワシよりは浅めです。

いきなりですが、最後に実践!
今回の初級編をふまえて、ワシカウントに挑戦してみましょう。
下の写真の中には、それぞれ何羽ずついるでしょうか。



正解は…
オオワシ5羽、オジロワシ1羽でした。

次回は、中級編をお届けします。
お楽しみに☆

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