北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺国立公園があります。
前回の初級編では、オオワシとオジロワシの「留まり姿」と「飛翔姿」の違いを比べてみました。
今回の中級編では、もう少しワシたちに近づいて見てみましょう。
まずは「顔」から。
オオワシは、鮮やかな黄色をした大きなくちばしが目立ちます。
成鳥になると額が白くなります。
オジロワシは、オオワシに比べると薄い黄色の少々小ぶりなくちばしです。
年を重ねるに従い、頭部全体が白っぽくなっていきます。
どちらもかっこいい顔ですね。好みのタイプはどっち??
続いては、「足」を見てみましょう。
オオワシの羽が生えている足の部分(※)は白い羽で覆われ、足指はくちばし同様鮮やかな黄色をしています。
オジロワシの足の羽は体と同じ茶褐色で、足指はやはりくちばしのように薄い黄色ですね。
※専門用語で「跗蹠(ふしょ)」。私は「もんぺ」と呼んでいます。
では、中級編でもワシカウントをしてみましょう。
下の写真の中に、それぞれ何羽ずついるでしょうか。
正解は…
オオワシ9羽、オジロワシ3羽でした。
ちなみに、カラス9羽でした。
イレギュラーな個体も混じっていたので少し分かりづらかったかもしれません。
次回は、いよいよ最終回となる、上級編をお届けします。