北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺国立公園があります。
国内では釧路湿原の一部と北方領土の国後島にしか生息していないと言われている夜行性の両生類です。
巡視中にそのキタサンショウウオの卵のうに出会いました。
広い湿原内を探して、見つかったのはたった一対の卵のうでした。
幼生は順調に成長しているようです
気候変動による思わぬ干上がりや他の生きものに捕食されたりなど、これからも彼らにはたくさんの至難が待ち受けていることでしょう。
その中を生き抜いて、8月頃に成体になったキタサンショウウオに出会えることを願っています。その時は写真でご紹介できるといいですね。
(夜行性なので昼間に見られることはかなり難しいですが・・・)
キタサンショウウオは湿原の草地化や水位低下、道路工事などによる生息地の減少で数が減っており、環境省の準絶滅危惧種に指定されています。今後も巡視時のモニタリング調査を続けていく予定です。