北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺国立公園があります。
そんな賑やかさがちょっぴり恋しくなる今日この頃。
そんな知床に、お客様が。
しかも、知床には初めてお越しとのこと。
そんなお客様は、ヒメハジロです。
鳥インフルエンザ監視のため、水鳥の飛来状況を確認していた巡視中の事。
「あれ?!見たことない鳥が…。」
それが彼、ヒメハジロだったのです。
北アメリカ北部で繁殖し、冬はアラスカ南部からアメリカ西部・南部で越冬する種です。
日本ではまれな冬鳥として少数確認されることがある、いわゆる迷鳥。
北海道は根室管内でも数件、本州でも数件の確認はあるようですが、
なかなか珍しい鳥のようです。
6000km以上も離れたアメリカ大陸から、はるばる羅臼まで。
渡りの途中でしょうか。
ホオジロガモの群れにたった一羽だけ、オスのヒメハジロが混ざっていました。
胸から尾にかけて白色、背中が黒色、そして頭部は光線によって緑、青、紫の光沢がかるなんともきれいな羽の色です。
残念ながらきれいに写真におさめることはできませんでしたが、
時折光の加減で見える頭の色は、とてもきれいでした。
長旅で疲れた羽は休めることができましたか?
羅臼はお気に召しましたか?
たくさん栄養をつけて、元気に旅を続けてくださいね。
そして、ぜひまた来年もお越しいただけることを願っていますよ。
知床初確認となる鳥との出会いに立ち会え、とても嬉しい経験でした。
まだまだたくさん知らないことや新しい出会いがある知床の自然に、さらにワクワクします。
後日、北海道新聞にも取り上げていただきました。