北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺国立公園があります。
大雪山の麓、旭川市で生まれ育ち、山の知識は独学・・・環境のこと、自然のことについては勉強中ではありますが、
大雪山を好きな気持ちは人100倍、できることなら(恐れ多いのを承知で書きますが・・・)、
大雪山になりたいくらい大雪山が大好きです!
もしくはエゾヒグマになって大雪山に住みたい。。
ですがそれは無理なので、愛してやまない大雪山の保全活動に携われる奇跡のような環境に感謝し、
初心を忘れることなく、大雪山の魅力・問題・情報を発信していきますので、どうぞよろしくお願いします。
さて、昨日自然保護官の佐藤レンジャーとはじめての現地調査に行ってきました。
美瑛町のとある場所に設置してあるスノーモビル監視カメラのデータ回収と、
美瑛町の白金 野鳥の森の野鳥観察舎と東屋の屋根の積雪状態を確認です。
両地ともスキーを履いて巡視をしましたが、途中にエゾシカの死骸を発見しました。
臑から下は綺麗に毛も蹄も残っていましたが、それ以外の部分は他の動物が綺麗に食べたようです。
餌がなく餓死した子鹿であると推測しました。
子鹿にとっては悲しい運命ですが、子鹿の肉が他の野生動物たち、キツネやタヌキ、猛禽類の餌となり、それで寒い冬を乗り越えられるのでしょう。
初巡視でショッキングな光景ではありましたが、これが自然の厳しさ。
これからはどんどんこういう場面に遭遇していくでしょう。
しっかり受け止めていきたいです。
子鹿の死骸 綺麗に肉は食べられています
丸一日かけ、スノーモビルのデータ回収、また白金野鳥の森の東屋の巡視を無事に終えました。
近頃は天気もすっきりせず、山も見えない日が続きましたが、
昨日は久々に十勝岳連峰が望むことができました。素晴らしい山々!
この白い山と青空のコントラストもあと少しですね。
白金 野鳥の森 観察舎
道ばたでは雪がとけ、草も見え始め春が近いのを実感しました。
ヒグマも目覚めているようで、巡視中に足跡を発見しました。
ARの任務に就き、改めて責任の大きさに気負いする面は大きいですが、
大雪山がいつまでも変わらない姿であり続けられるよう、職務を全うしたいと思いますので、まだ右も左もわかりませんが、温かい目で新米ARを見守ってください。
どうぞよろしくお願いします。
右から美瑛岳と美瑛富士