ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2013年12月16日

2件の記事があります。

2013年12月16日旭岳スキーコースがオープンします

大雪山国立公園 東川 渡邉 あゆみ

こんにちは。
スノーヤーの皆さま、初滑りは済まされましたか?

強い低気圧が通過しているため、先週末からどっさり降った北海道内。
雪不足で、今か今かと雪待ちをしていたスノーヤーの皆さまは、やっと胸をなで下ろせる風景が広がっているのではないでしょうか。

本日、東川町、上川総合振興局南部森林室、旭岳ロープウェー、環境省で旭岳スキーコースの積雪量検査をしてきました。

【ゾンデ棒で積雪量計測中】

旭岳は高山植物に負担が掛からないように規定量の積雪量がなければスキーコースはオープン出来ませんが、無事規定量オーバー。
明日12月17日からBコースとCコースがオープンします。
Aコースは雪がつきにくい地形のため、まだ雪は少なく今年もオープンは年明けの予定です。

音もなくしんしんと雪が降り積もり、アカエゾマツの枝が重たそうにしなっている風景を見ると、
「今年もいよいよこの季節がきたなぁ」と夏のお花畑やナナカマドやハイマツの緑色が、じんわりと一面雪景色に塗り変わっていくのを感じました。
色もなく、音もなく、においもないけれど、ただふかふかな雪があるだけで満たされてしまいます。

【重たそうなアカエゾマツ】

そして、今シーズン3度目のスキーでしたが、他の山との雪質の違いに驚きました。
なんてったって軽い!!2回転びましたが、転びながら笑っていましたよ。柔らかくて痛くないんですから。

植生に負担のないよう、また怪我・事故のないよう雪山を楽しみましょう。

今きたばかりの冬なのに、このパウダースノーもあと3ヶ月(長くて4ヶ月)!!かと思うと、既に焦り始めています。
わたくし、気の早さ日本一。旭岳は、雪質日本一。
スキーの上達に勤しみたい2013冬。

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2013年12月16日山も野原も綿帽子かぶり、枯木残らず花が咲く

知床国立公園 ウトロ 高橋 優太

11月末に知床五湖が閉園し、早半月。流氷がやってくる1月下旬までの2ヶ月間、ここ知床半島・ウトロの町は、人影もまばらで静まりかえります。知床のオフシーズンですね。
山の稜線上に見えていた雪が徐々に海辺まで降りてきて、とうとう知床半島全体が真っ白に覆われ、さあいよいよ冬が来るぞ、となるわけですが……



寝て起きたら一気に真冬だったッ!

先日12月15日の日曜日、道内は荒れに荒れ、各地で暴風雪が吹き荒れました。ここウトロも同様で、明け方「ゴゴゴゴ」という唸りが聞こえ、窓から外を見ると猛吹雪です。そして程なくして「バツン」という音と共に、真っ暗闇に。これは!と近所のコンビニの様子を確認して理解しました。

そう、停電です。

今年の3月、道内各地で死者を出した、あの暴風雪の悪夢が脳裏をよぎります。その後、停電と復旧を3度繰り返し、ようやく安定した頃にはもう日が傾き始めて……。



明けて16日月曜、フレペの滝へ巡視に向かいました。

積雪は20cmほど。まだスノーシュー等は不要で、長靴で行くことができます。ニュースに聞いた、道央の方の50~60cmなんて積雪に比べればかわいいものですが、それでも、白一色になった風景に冬の到来を実感した瞬間でした。

さてそんなこんなで今年もあと残すところ2週間、押し詰まって参りました。ちょっと気が早いようにも思いますが、皆様、良いお年をお迎えください。とりわけ雪国住まいで長期間ご自宅を空けられる方は、水道の水抜きをお忘れ無きよう……(自戒の念をこめて




おまけ: 雪化粧がまだナチュラルメイクだった頃の知床連山(11月末・知床五湖より)

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