2014年1月20日
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2014年01月20日冬の利尻島
利尻礼文サロベツ国立公園 稚内 三枝 幸菜
一般的に、1月から2月の中旬は一年のうちでもっとも寒い時期と言われていますが、皆さんのお住まいの地域ではどうでしょうか。
こちら利尻島は、島の周りに流れる対馬暖流の影響でその緯度の割には温暖な気候なのですが、それでもこの時期の日平均気温は氷点下5℃前後になります。そのため、野外に出ると外気の冷たさに、手袋をしているにも関わらず指先の感覚が無くなってきてしまいます。おまけに岬や港に吹き付ける潮風の冷たいこと冷たいこと!寒がりな私は、巡視に行く際はシャツ2枚にダウンベスト1枚、その上からフリースを着込んでもまだ足りず、登山にも使える撥水性のジャケットを着こんでいますが、それでも風が吹き付けてくると寒さを感じます。
けれど、そんな寒風に耐えつつ冬の岬に足を運んでみると、時折、はっとするような美しい光景に出会えることがあります。
荒々しく波が打ち寄せる雪の積もった岬を、薄暮が照らす光景は、夏の間には見ることが出来ないものです。
<沓形岬(1月)>
また、冬の利尻の海辺では、日本最大級の猛禽類、オジロワシやオオワシを目にすることができます。
<利尻島の海を舞うオジロワシ>
<※参考 オオワシの幼鳥>
オジロワシはオオワシの幼鳥と姿が似ているのですが、オオワシの幼鳥に比べて嘴が小さい点や、くさび型の白い尾羽を持ち、オオワシの幼鳥のものより少し短い点で見分けられます(オオワシの幼鳥はヒシ形の尾羽で縁が茶色)。
上の写真を見比べると、オジロワシはオオワシの幼鳥に比べて嘴が小さく、尾は短いのがわかります。
約半年の間、この島に居座る日本最北の冬。春が待ち遠しくないと言えば嘘になりますが、そうそう味わえない「利尻島の冬」を堪能できることに、利尻担当アクティブレンジャーとしての喜びを感じています。
こちら利尻島は、島の周りに流れる対馬暖流の影響でその緯度の割には温暖な気候なのですが、それでもこの時期の日平均気温は氷点下5℃前後になります。そのため、野外に出ると外気の冷たさに、手袋をしているにも関わらず指先の感覚が無くなってきてしまいます。おまけに岬や港に吹き付ける潮風の冷たいこと冷たいこと!寒がりな私は、巡視に行く際はシャツ2枚にダウンベスト1枚、その上からフリースを着込んでもまだ足りず、登山にも使える撥水性のジャケットを着こんでいますが、それでも風が吹き付けてくると寒さを感じます。
けれど、そんな寒風に耐えつつ冬の岬に足を運んでみると、時折、はっとするような美しい光景に出会えることがあります。
荒々しく波が打ち寄せる雪の積もった岬を、薄暮が照らす光景は、夏の間には見ることが出来ないものです。
<沓形岬(1月)>
また、冬の利尻の海辺では、日本最大級の猛禽類、オジロワシやオオワシを目にすることができます。
<利尻島の海を舞うオジロワシ>
<※参考 オオワシの幼鳥>
オジロワシはオオワシの幼鳥と姿が似ているのですが、オオワシの幼鳥に比べて嘴が小さい点や、くさび型の白い尾羽を持ち、オオワシの幼鳥のものより少し短い点で見分けられます(オオワシの幼鳥はヒシ形の尾羽で縁が茶色)。
上の写真を見比べると、オジロワシはオオワシの幼鳥に比べて嘴が小さく、尾は短いのがわかります。
約半年の間、この島に居座る日本最北の冬。春が待ち遠しくないと言えば嘘になりますが、そうそう味わえない「利尻島の冬」を堪能できることに、利尻担当アクティブレンジャーとしての喜びを感じています。
大空に羽ばたいていく放鳥の瞬間はいつみても感動しますが、収容された要因をみると交通事故や列車事故、鉛中毒など人為的なものがほとんどで、それを思うと複雑な気持ちになります。傷病収容される個体が少なくなるよう、本センターでは事故の要因を分析し事故を減少させることや、収容された個体については治療、リハビリについて取り組んでいます。今後、より傷病収容される個体が少なくなるよう、そして現在収容されている個体が、より多く放鳥されることを強く思いました。
オオワシ放鳥の瞬間
力強く羽ばたいています
無事に羽ばたいていきました。