ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2014年1月23日

2件の記事があります。

2014年01月23日冬のサロベツ原野

利尻礼文サロベツ国立公園 稚内 山上佳祐

 今冬はサロベツ湿原センターにとって、開館してから3度目の冬になります。現在の降雪量は約40cmで、昨年の同じ時期(約70cm)に比べると少ないようです。



<サロベツ原野(平成26年1月)>

 昨年と一昨年の冬は背の高い植物が殆ど見えなくなり、白銀の映える雪景色が印象的でしたが、今年の冬は雪景色の中に立ち枯れした植物が多く見られ、多様な草花が生育する場所であることを思い出させてくれます。
 私は湿原センターの開館とほぼ同時期に赴任したので、サロベツ原野の冬を体験するのは同じく3度目です。これまでに見られなかった1月の雪景色に、何か新しい発見はないかと、スノーシューを履いてサロベツ湿原センターの木道を展望台まで歩きました。

<左上:サロベツ湿原センターに隣接する森林、右上:ウサギの足跡、
左下:ウサギのフン、右下:※参考 冬のエゾユキウサギ>

 サロベツ湿原センターに隣接する森林を歩いていると、ウサギの足跡が一面に見られ、ウサギのフンも見つけることができました。樹皮などエサになるものが多いのか、ここがウサギの住処になっているのかもしれません。
 近くにウサギがいないか探すため、森林を抜けて展望デッキへ向かうと以前につけられたスノーシュー跡に沿って、ウサギが足跡をつけていました。

<スノーシュー跡と、両脇にあるウサギの足跡>

 はじめは2種類の足跡がたまたま並んだだけだと思っていたのですが、歩いて行くにつれ、上の写真のようにスノーシュー跡とウサギの跡が森林から展望台までずっと並んでいることがわかり、なぜスノーシューに沿って足跡をつけたのか、スノーシュー跡の上を移動しなかったのかがわからず、不思議だなぁと感じました。
 今回はエゾユキウサギを観察することはできませんでしたが、他の季節では行くことができない場所もスノーシューを履いて歩くことができるので、よく目をこらして痕跡を探していくことで、冬ならではの新しい発見があるかもしれません。
 これまで冬のサロベツを訪れたことのない方にも、是非訪れてみることをお勧めします。

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2014年01月23日氷瀑

大雪山国立公園 上川 大久保 智子

上川では連日-20℃前後と寒さが本格的になり、層雲峡銀河流星の滝も凍りはじめました。




氷瀑は、寒さにより滝の水の脇の濡れた箇所が凍り始めて、そこにしぶきが付着して、氷量が増えて、厚さが増してできあがるといわれています。

日本有数の峡谷地帯の層雲峡にはいくつもの氷瀑ができ、しっかり凍ると休日ともなればアイスクライミング愛好家が集まり、厳しい自然の中でかなりの密着度でふれあっています。

もっと手軽に氷瀑を楽しみたいという方には、層雲峡の氷瀑祭りはいかがでしょうか。層雲峡の氷瀑祭りが先週末から始まり、3月30日まで行っています。

氷瀑祭りのチラシはこちら
http://www.sounkyo.net/image_data/NEWS/57_4.pdf

*アイスクライミングとは、凍った場所を氷専用の道具を突き刺して登ること。
*野外活動は事故責任です。安全には留意してください。

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