北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺国立公園があります。
さて、この時期の利尻島は特に野鳥の観察を楽しめるシーズンでもあります。利尻島は外周60㎞程度の島ですが、島内に海岸、草原、湖沼、森林といった自然環境を多く有し、300種以上もの野鳥が観察されています。特に4月中旬から5月中旬にかけての渡りの時期には、多くの種類の野鳥が観察できます。
今年の様子も確認してみようと思い、実際にフィールドへ出て耳を澄ましながら歩いていると、「キョッキョッ」「ギィーキッキッキ」「ヒーヒーホー」等といった多くの野鳥のさえずりを聞くことができました。どうやら今年の利尻島も、多くの小さな訪問者達で賑わっているようです。
上左:アカゲラ(姫沼園地周辺) 上右:コゲラ (姫沼園地周辺)
下左:ウソ♀(利尻山山麓)、下右:クロジ (利尻山山麓)
その最中、聞き慣れない鳴き声がしたので注意深く見ると、こんな野鳥を見かけました!
ブッポウソウ(北麓野営場周辺)
「ゲゲゲ」とさえずるこの野鳥は、国内では本州が北限とされていますが、調べてみると利尻島へ稀に渡り鳥として飛来してきているらしく、度々観測記録があるようです。
これからもフィールドを歩く時は、季節の移り変わりによって姿を変える自然環境と、賑やかさを増す島の小さな訪問者達に注意を向け、利尻島の自然を肌で感じていきたいと思います。