2014年5月22日
2件の記事があります。
2014年05月22日然別湖畔でササを刈る
大雪山国立公園 上士幌 木村 慈延
暖かくなって木々や野草、色々な物が芽吹いていますが、登山道のササもニョキニョキと芽を伸ばしています。最初は小さくかわいいのですが、夏前にはすっかりと葉っぱを広げて、道を覆い隠してしまいます。
ということで、登山をする皆さんが迷ったり、怪我をしたりしないように、然別湖畔のササ刈り(倒木の片付け、ピンクテープの補強も)を行いました。
この作業は毎年恒例の行事なのですが、今年は人員をたくさん配置し、然別湖畔の外輪山(天望山~白雲山、東・西ヌプカウシヌプリ、南ペトウトル、駒止湖)を一気に整備することになりました。今回はその第2回目です。
参加メンバーは林野庁、鹿追町、地元ガイド、パークボランティアの皆さんと環境省を加えた総勢25名の精鋭揃い!?
各々の手には刈り払い機や刈り込み鋏み、熊手を携えていざ出陣!
ササと人との戦い・・結果やいかに!?
私は西ヌプカウシニプリの担当となったので、こちらの様子を紹介します。
ここは、今までにあまり整備をしてこなかったエリアで、ササは伸び放題。
高い場所だと胸の高さ以上はありそうです。
途中で二手に分かれて、それぞれ上と下を目指して刈り進みます!
ササの中には植物(写真はアイヌタチツボスミレ)もあるので、注意します。また、後半の岩石地帯では霧が出ると見通しが悪く、遭難の恐れがあるため、目印を強化しました。
いかがでしょう!?
皆さんの力を結集した結果、とても綺麗な登山道に戻りました。
作業に参加した皆さん、本当にお疲れ様でした!
普段、「誰が管理してくれているのだろう」と考えることはあまりないかもしれませんが、
実はこうした地道な努力の上に、楽しい登山は成り立っているのでした。
今シーズンも、事故の無いように楽しみましょう!
ということで、登山をする皆さんが迷ったり、怪我をしたりしないように、然別湖畔のササ刈り(倒木の片付け、ピンクテープの補強も)を行いました。
この作業は毎年恒例の行事なのですが、今年は人員をたくさん配置し、然別湖畔の外輪山(天望山~白雲山、東・西ヌプカウシヌプリ、南ペトウトル、駒止湖)を一気に整備することになりました。今回はその第2回目です。
参加メンバーは林野庁、鹿追町、地元ガイド、パークボランティアの皆さんと環境省を加えた総勢25名の精鋭揃い!?
各々の手には刈り払い機や刈り込み鋏み、熊手を携えていざ出陣!
ササと人との戦い・・結果やいかに!?
私は西ヌプカウシニプリの担当となったので、こちらの様子を紹介します。
ここは、今までにあまり整備をしてこなかったエリアで、ササは伸び放題。
高い場所だと胸の高さ以上はありそうです。
途中で二手に分かれて、それぞれ上と下を目指して刈り進みます!
ササの中には植物(写真はアイヌタチツボスミレ)もあるので、注意します。また、後半の岩石地帯では霧が出ると見通しが悪く、遭難の恐れがあるため、目印を強化しました。
いかがでしょう!?
皆さんの力を結集した結果、とても綺麗な登山道に戻りました。
作業に参加した皆さん、本当にお疲れ様でした!
普段、「誰が管理してくれているのだろう」と考えることはあまりないかもしれませんが、
実はこうした地道な努力の上に、楽しい登山は成り立っているのでした。
今シーズンも、事故の無いように楽しみましょう!
春先の重要な仕事の一つに、セイヨウオオマルハナバチの駆除があります。春は越冬した女王蜂しか飛んでいない時期(5月中まで)で、防除の効果が大きいと言われています。
今のチャンスを逃してはならない!ということで、士幌町内を舞台に、士幌町役場、JA、JA生産者、北海道十勝総合振興局、パークボランティアのみなさんと環境省の総勢20名で防除活動を行いました。
ちなみに、セイヨウオオマルハナバチ(以下セイヨウ)は、元々トマトの受粉をしてもらうために外国から日本に持ち込まれた、いわゆる外来種です。現在では農家のビニルハウスから出られないような工夫がなされていますが、導入当時は徹底されていなかったそうです。
このハチが一度野外に出てしまうと、在来のマルハナバチの生息環境を奪ってしまうことや、植物の盗蜜(花の横から穴を開けて蜜を吸う)を行うことにより、在来植物の花粉媒介にも深刻な影響を与えることが報告されています。この問題に対応するため、セイヨウオオマルハナバチは外来種の中でも特に注意が必要な「特定外来生物」に指定されています。
セイヨウオオマルハナバチ 趣旨説明の様子
さて、みんなで町内のお花畑に繰り出して、セイヨウ捕獲を目指して出発します。
昨年は1時間30分の間に322頭ものセイヨウを捕獲したのです。
きっと今年も沢山いるはず・・・・。
セイヨウを探すパークボランティアさん
ところが、探せど探せど、セイヨウはおろか、在来のマルハナバチもほとんど見当たりません・・
いったい今年はどうしたのでしょうか!?
今年も頑張って探したのですが、なんと捕獲頭数(1頭、2頭と数えます)は9頭!!事前の調査で捕獲した頭数(35頭)を含めても44頭しか捕獲することが出来ませんでした。
この結果から、単純にセイヨウが減ったとも言えるのですが、在来のマルハナバチの姿もほとんど見られないため、今年はマルハナバチ全体の活性が非常に低いようです。原因はよくは分からないのですが、気温の影響や開花している花の時期(今年は去年満開だったツツジが終わっていました)が考えられそうです。
捕獲数が奮わなかったため、参加した方からも「今年は物足りない」といった声も漏れていましたが、セイヨウが少ないこと自体は良いことですし、大雪山の麓にある士幌町のセイヨウが少ないことで、高山帯への移入の可能性も減ることが予想されます。
今年のセイヨウ防除はスロースタートとなりましたが、これから増えてくることも考えられるため、今後も注意していきたいと思います。