2015年9月18日
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2015年09月18日知床連山は秋色?
知床国立公園 ウトロ 笠井 憲子
1泊2日の行程で硫黄山から羅臼岳へと知床連山の巡視に行ってきました。
知床連山の縦走路は秋色に色づいています。
ハイマツの緑の中に赤や黄色、オレンジの秋色。
特に二ツ池周辺の紅葉が見頃を迎えておりました。
日差しが出ていれば、ぽかぽかと暖かいのですが、吹く風はひんやりと秋のもの。
動いていないと、肌寒く感じるときもありました。
秋らしく色づいている高山植物たち。
秋の実りも感じられました。
左上:ウラシマツツジ(手前)とチングルマ(奥) 右上:コケモモ(実)
左下:エゾオヤマリンドウ 右下:ハイオトギリ
一転して、羅臼岳方面から下山途中の大沢付近は季節が逆戻っているようでした。
左上:エゾツツジ 左上:ジムカデ
左下:チングルマとエゾノツガザクラ 右下:ミネズオウ
初夏に見られる花たちが、まだ咲いています。
大沢付近は、秋ではなく初夏?
今年の大沢は最近まで雪渓があったため、雪渓の雪解けを待ち構えていた花たちが大急ぎで、咲いているようでした。
「早くしないと、雪が降っちゃうよ。」と言いたくなります。
今回の巡視では、ヒグマとの遭遇はありませんでしたが、あちらこちらに熊糞がモリモリと落ちており、「俺はここにいるゾ」というヒグマの主張が感じられました。
知床で登山をする際には、事前に情報収集を行うと共に、ヒグマに出会わないために声を出したり、音の出るもの(クマ鈴など)を身に付けたりしてヒグマに人の存在を知らせながら歩きましょう。
ヒグマ対策情報
知床半島先端部地区でのヒグマ対策-環境省
https://www.env.go.jp/park/shiretoko/guide/sirecoco/bear02/
ヒグマ対処法 公益財団法人 知床財団 自然センター
湿原は夏の緑一面から、ヨシの穂がキラキラ輝き出す秋の風景へと変化しています。 釧路湿原の秋の見どころの一つが(年中見どころではあるのですが!)、湿原の東側に位置する細岡展望台です。
「大観望」の別名のとおり、そこから眺める釧路湿原の大パノラマは、東京の山手線がすっぽり入ってしまう広さです。(ちなみに、山手線の範囲が約0.6万ha、釧路湿原の面積は約2.6万haです)
ぐるっと見渡しても、見渡しきれない程の大パノラマは、その一部を切り取った写真で見るのと、実際にその場で体感するのとでは、全く違う印象になることでしょう。
広い釧路湿原の中を悠々と蛇行しながら流れる釧路川、遠くには阿寒の山並みが美しく、澄んだ空気の広い空に、大きな夕日が沈んで行く風景は言葉を失うほどです。夏や冬ともひと味違う、凛とした釧路湿原が浮かび上がる秋ならではの風景です。
*夕日を撮影するためにたくさんの人が訪れます*
*9月17日 17:14撮影 (日の入りは17:26)*
日増しに朝晩は冷えるようになり、今月上旬には渡り鳥のヒシクイが釧路にもやってきました。広い空にV字編隊飛行を見るなら今からが旬です。(北海道では春と秋にガン類の渡りが見られます)
彼らはもうしばらくの間、釧路湿原の湖沼で休憩をして、空腹を満たしてから、さらに南へと向かいます。
連休前半は少しお天気が心配ですが、後半は持ち直しそうです。今週末から始まる連休は、ぜひ釧路湿原国立公園へお越し下さい。
<お知らせ>-----------------------------------------------------------------
釧路湿原西側にある温根内木道で釧路湿原国立公園のパークボランティアに
よる定点ガイドを行います。自然が大好きなパークボランティアが木道上で
お待ちしております。
[日時] 9月20日(日)午前10:00-12:00 午後13:30-15:30
※雨天中止の場合あり
[場所] 温根内木道 [参加費] 無料(申込不要)
[主催] 釧路湿原国立公園ボランティア・レンジャーの会